Play With Me

セロトニン

2

俺はさあ、つまりさあ？

ちいさんと彼氏彼女、恋人同士になりてえんだよ。

恋人、うわ。それすげえ。

今までとかの彼女は家でだらだらしてセックスして時々遊び行って、じゃあねって感じ。

ちいさんともそりゃもちろん、セックスはしてえし、一緒にどっか行きてえな、とか思うけど。

もっとそうじゃなくて。なんて言うか。

気持ち的な事。なんつうかなあ？心？

身体だけじゃなくて心で繋がりたい。

俺の心の中にはいっぱいちいさんがいるから、ちいさんの心の中に俺もいたい。

ちいさんがメシ作ってる間、俺はキッチンのちいさんの足元に座り込む。

離れてたら寂しいもん。

料理しながら時々、ちいさんが俺の頭撫でる。

「お腹すいたの？もう出来るから」

「うん」

て、ちいさんが俺の口にガーリックトーストの切れ端放り込む。

俺はわんこじゃねえぞ。

ちょっとむっとして見上げたら、ちいさんがにっこりしてまた頭撫でる。

なんか、今のままでもすげえ幸せなんじゃねえかな。

こうやってちいさんの側にいられて幸せじゃねえかな、俺。

元々俺がちいさんにつり合わねえとか嫌ってくれえわかってるよ。

だから。

これ以上の事考えるのは。俺がそんだけ子供なのかな。

子供の我儘なのかな。