Play With Me

てらだりょう

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オキシトシン

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「私もお風呂入ってくるから先に寝てなさい」

って!!なんでリビングに布団敷いてあるんだよっ。

「ちいさん!」

「なに」

「俺ちいさんと一緒に寝る!ベッド寝る!」

「布団の方が寝起きが楽でしょ」

「やだっ!ちいさんと一緒寝る!」

ちいさんがわかった、って言いながら風呂行った。

こんなのいらねえしっ!布団半分に畳んで蹴飛ばしたら足痛くなった。

あっ!そうだ!

龍二さんからもらった薬っ。カバンあさくったら例の薬が出てきた。

よし。これ飲んで。

飲んだのバレたら恥ずかしいから薬の袋またカバンに隠して。

今日こそ。

今日こそっ!

ちいさんイカせて俺も気持ち良くて二人で気持ち良くなって。

俺の腕の中で。

「素敵…祐輔…」

ちいさんがうるうるしてっ。

俺は男としてっ!男として立派にちいさんをっ!

ベッドの中で心臓ばくばく。あ、想像だけでガチガチな俺。

ヤバい、ヤバい。また鼻血出そう。

「ちっ!ちいさんっ!」

ベッド腰掛けたちいさんを押し倒す。

「足痛いんじゃないの?」

「痛くないっ!」

不思議な事にまったく痛くねえ。それよりこのガチガチな方が痛え。

ちいさんとキスして。とろけそうな頭踏ん張って意識戻す。

今日は絶対大丈夫だからな。

今日は頑張るっ。

頑張るんだってばあ!

て、龍二さんのウソつき。

効かねえじゃん。なんならいつもより余計に早えくれえだったよ!

なにが『長イキくん』だよっ、ふざけんなっ。

ちいさんごめんね。

俺はいつも我慢出来なくて。

「俺…自己満とかじゃ…ちいさんが好きでたまんなくて…」

ちょっと情けなくて眼が。

「…わかったから泣かないの」

ちいさんが俺の眼指で拭って。

頭撫でてくれた。

ちいさんは俺の事名前で呼んでくれる様になったけど。

次は好き、って言ってくれる様に。

なるかなあ?




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