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アドレナリン
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しおりを挟む「………」
無言でタバコ拾ってくわえなおす。
そんで携帯のディスプレイ見て。って。
「ちょ、俺の質問」
「なんだ」
「だからあ、莉緒ちゃんとどんなセックスしてんですかあ?」
「仕事しろ」
「えー?教えて下さいよお。ねえ、莉緒ちゃんイカせてから挿れてる?挿れてからどのくれえでイク?」
あ、やば。
龍二さんの三白眼。
「殺されてえのか、てめえは」
おいおい、指バキバキしだしたぞ。
「俺マジ悩んでるんすよお!彼女はイカせきらねえし我慢出来なくてすぐイッちゃうしっ」
「知るか。怪しい漢方でも飲め」
「やですよっ!薬とかに頼るんじゃなくて自分でイカせてえの!」
そうだよ。やっぱ一体感とか達成感が無いとな。
「知るかよ。中国の奥地にでも行って鍛えてくりゃ良いだろ」
んなことするかよ。いや、鍛えるってどうすんの?
「龍二さん、鍛えるってどうすんの?」
「…いい加減にしろよ、お前は」
龍二さんが本気で怒りだしたからカウンターから逃げた。
良い男って、自分のセックスは語らねえもんなんだな。
龍二さんて、下ネタも自分からは言わねえもんな。
俺下ネタ全開で接客すっけど。今度から止めよ。
と、携帯鳴ってるよ。げっ!
社長からじゃん。
なんだ?
『ユウ、お前今空いてるか?』
「あっ、はい!空いてます」
『なんだと?指名は』
うわ、ヤバいっ!今日予定ねえんだよ。
「あっ、えっ、営業してますっ」
怒られるよな、やべえな。
『空いてるならちょうど良い。今から行くから』
て、俺社長に怒られんのかな。やだな。
客呼ぼっ!アドレス帳順番に電話っ!
接客中なら社長来たって客優先だろっ。
あいり、ヤツは仕事中だな。うの、コイツも仕事だ。
うわ、俺の客って嬢が多いからな。
今呼べる客っ!…て、いねえし、
「まあ、座れ」
「はいっ」
社長来ちゃうし。なんの用だよ、俺に。
「どうだ、頑張ってるか?」
「はいっ」
てなんだかんだ言った後。
「ユウ、お前最近ちいのまわりちょろちょろしてるみてえだな」
俺にはいつもにこにこしてんのに。こんな怖え顔の社長、初めて見た。
この人、キレたらやくざより怖えって。
怒らせてある日突然いなくなった人何人もいるって。
勘違いしてるのよ。
ちいさんが言ってたな。
社長ってちいさんに惚れてんだよな。俺。
消されちゃうっ!?
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