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PEA
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しおりを挟む「ユウさん、お客さんついて下さいよっ」
煩えっ!
胸に携帯握り締める俺。
ちいさんの声、耳に残って。
いつの間にかしてる時の声に自動変換。
あわわ、ヤバ。
落ち着け。いーち、にーい、さーん。しいー。
「ユウさんっ!」
あー、まだ浸りたい。
「お前いい加減にしろ。女は女、仕事は仕事だ」
龍二さんに怒られた。
仕方ねえ。仕事すっか。
あ、思わず言っちゃったけど。
俺ちいさんとデートすんだよな。
デート!きゃああ!どうしよっ。
えっと、なにする?
映画?は、観てる間しゃべれねえからやだな。
遊園地?て、普通の女なら良いけどちいさんはな。違うな。
ううん?ドライブは?俺ペーパーだし車ねえっつうの!
あーん、どうしよ?
なにしたら良いんだろ。
うわーん!どうして良いかわかんねえよっ!
「ユウ!」
龍二さんが顔怖えから。
慌てて客のとこ行った。
デート。
ちいさんとデート。
ちいさんがデートしてくれんの、俺と。
嬉しすぎてもう。
客となにしゃべったか覚えてねえくらい。
家帰って。
「きゃああ!」
枕抱き締めて。
悶えた。
「うっきゃあああっ」
枕抱えて。
ひとしきり悶えまくって。
こうしちゃいらんねえ。
デートプラン考えねえと。
ああ。ちいさんとデート。ん?
考えてみりゃ今までメシ食って、そんでして。
デートと言えなくもない。
ううん。違う。今度はちゃんとしたデートすんだよ。
どうしよっかなあ。俺ちいさんが好きなもんとか全然知らねえし。
普通だったらちょっとぶらついてメシ食ってカラオケ。
ちいさんにカラオケ?
いや、行くかもしんねえけど。それはあんま似合わねえし。
ちいさんは大人の女だから、もっとこう。
大人っぽい知的なプランをだな、プレゼンしねえとだな。
そんで俺がただのバカじゃねえって事をだな。
俺も出来る男なんだぞ、てとこ見せなきゃ。
ちいさんが俺を認めてくれる様に。
やっぱシメは夜景の見えるホテルとかでさ。
俺の事見直したちいさんとベッドで。
ああっ!たまんねっ!
ティッシュ!
やっぱ俺って、バカ?
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