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伝達信号
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しおりを挟むなんだかなあ。
自己満じゃねえんだよ。
違うんだよ。
俺、絶対早くない。んだけど。
俺だって下なったりとか色々してえんだよっ。
普通はそうなんだよ。
結構もつ方だと思う。つか、別に長くもたせ様とか考えた事ねえけどさ。
ちいさんとすると気持ち良すぎてさあ。
俺我慢出来ねえんだもん。
こんなん初めてだよ。
他の男ってどうなんだろ?
例えばアイツ。悟。
やっぱアイツ、ちいさんとしてんのかな。
キスしてたもんな。
え、やだな。
ちいさんの身体、アイツが知ってるとかやな感じ。
「そろそろ起きてくれないかしら」
「んー…」
ちいさんのベッド。
俺泊まっちゃったのか。
裸のまま寝てるし。
「さっさと起きて出てって。私は仕事なの」
ちいさんは。
朝っぱらから冷たい。
ちいさんはもうスーツで、ジャケット着てないだけで。
白いシャツと今日もパンツ。
開いた胸元がやっぱ。
なに朝っぱらから欲情してんだっ!
「いらっしゃい」
ちいさんが言うから行ったら。
キッチンのテーブルに朝メシ。
スクランブルエッグとパンと山盛りのサラダ。
俺の分あるよ?
「私は朝食はきちんと採るの。キミのはついでよ」
うわ。なんか嬉しい。別に女にメシ作ってもらうとか何回もあるけど。
ちいさんみたいな人が作ってくれるとか、なんか嬉しい。
「美味しい!ありがと、ちいさん!」
コーヒーいれながら、ちいさんがちょっと笑った様に見えた。
エレベーター降りて外出たら。
なんだ。すげえマンションじゃん。
ちょっとびっくり。
マンションの出口の通りに見覚えある車。
アイツ、悟が乗ってる。朝から迎え来るとかなんなの。
「朝は送れないから。じゃあね」
「あっ、待ってよ!」
車に乗ろうとするちいさんの手掴んだ。
「なに?」
あれ?なんだろ?
「用が無いなら離してくれる?」
なんだろ、なんか言わなきゃ。じゃないと。
「あのっ、電話して良いっ?」
このまま会えなくなるの、やだ。
「…話す様な事無いと思うけど」
「そうじゃなくて…またちいさんに会いたいの!」
もう社長の事とかどうでもいい。
「お願い…」
ちいさんがため息ついて。
「夜中は止めてよ」
「うんっ、わかった!」
ちいさんは車乗って。
どっか行っちゃった。
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