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伝達信号
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しおりを挟むうー。
頭いて。
飲み過ぎたかなあ。
なんで俺ベッドに寝てんだろ。
気持ち良い。シーツさらさらで、良い匂いする。
今何時?カーテン閉まってっから外が明るいのか暗いのかわかんない。
起き上がって。
「んー…」
ドア開ける。
ここ、どこなの?
開けたらソファーでなんか書類見てるちいさん。
と、向かい側に昨日の確か悟ってヤツ。
悟がちらっと俺見た。
「喉乾いてんなら冷蔵庫に水あるわよ」
書類見ながらちいさんが言った。
ちいさんはもうスーツじゃなくて黒いカットソーとデニム。
ここってちいさん家か。
冷蔵庫から水出して。
ごくごく飲んだ。
「ダメだね、これじゃ。逆に情報が氾濫し過ぎて特定するのが難しい」
「それがあっちの狙いでしょ。疑わしい情報撒き散らして撹乱してるんだよ」
なんか二人で話してるけど。
俺立ってんのだりい。
ちいさんの隣の空いてるとこ座ろ。
悟がまた俺見た。
「ちいさんはやっぱ神埼のセンに絞った方が良いと思ってるの?」
「…現段階じゃなんとも言えない」
「わかりましたよ。俺が当たります。くれぐれもなんかあったら俺に一言言ってよ」
「頼りにしてるよ、悟」
「口ばっかなんだから」
書類しまいながら悟が立ち上がる。
帰るのか。
ちいさんの前、かがんで。
ちいさんにキスした。なんだよ、コイツ!
「なに」
ちいさんの冷静な声。
「ん?うーん、軽く嫉妬?」
悟が笑った。
仕事の話終わったらしい悟が帰って。
「キミも帰ってくれないかしら。もう酔い醒めたんでしょ」
冷たい。
「やだ」
「なにが嫌なのよ」
「ちいさんと一緒いたいもん」
したいもん。
「ちょっ…」
キスした。アイツと間接キスなっちまった。
「ちいさんとしたいの」
首に抱き付いて。
「…随分ストレートね。口説き方知らないの?」
そりゃ、普段ならヤりてえ時はその為に色々言うよ?
でもそんなんちいさんに通用しそうにねえんだもん。
「したいんだもん」
「止めなさいってば」
ちいさん抱き上げてさっきまで寝てたベッドに行く。
「お願いっ!」
ベッドに降ろしたちいさんを見下ろして。
「…なんなのよ…もう」
呆れた顔。
でもちゃんとキスしてくれた。
あ、ヤバ。
もうパンパンだよお。
我慢!今日は頑張るっ!
首筋に舌這わせると。
「は…ん」
ああ、やっぱダメその声。
我慢だ、我慢!今日はちいさんイカせる!
指で探るとちょっと濡れてる。
「あっ…ん」
あわわ、声に反応する俺。
ここ、良いのかな。
あー、ダメ。挿れたい。
我慢!…ちょっとだけ。
「あ…」
気持ち良くてやっぱ声出ちゃう。
なんでこんな気持ち良いんだろ。たまんね。
「あっ…」
ヤバ!まだダメだって!
ちいさんがイクまで頑張れよっ!
ダメだって!俺!
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