すおうくんはヘタレ

てらだりょう

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白い月

白い月

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その日。

何がきっかけだったのか。

きっかけなんてなにも無かったかもしれない。

一日中、蘇王くんとは連絡が取れなかった。

メッセージも返事が無いし、電話も出ないし折り返しも無い。

寝てるのかな?

蘇王くんはたまに20時間くらい寝ちゃうし。

そう思ってた。

ずっと連絡が無いから私も放っておいた。

夜になって。

メッセージじゃなく。

メールが来た。


 






みいさんごめんなさい。


みいさんのことは好きだったけど。


正直年の差とかきついと思うし。


女の人と付き合うとか良くわかんないし。


彼女とかやっぱまだ要らないと思うし。


彼氏とか彼女とかの話は無かったことにして下さい。


これから俺就活とかで忙しいし。


ごめんなさい。さようなら。


もう連絡しません。








 

ほら、ね。

だから言ったのに。

蘇王くんが最初に会いたがった時。

「会ってもすぐ飽きちゃって二度と会わないとかなったら嫌だもん」

そう言う私に。

「なんでそんな心配するの?俺みいちゃん好きだからそんな事ないよ!」

そう言った。

子供だから。

ちょっと欲しがってみて手に入って飽きたらぽいするんだ。

子供だからしょうがないね。


 














「うん。わかった」













 






それだけ返信した。










私はいつそうなっても良い様に、蘇王くんの事は三分の一くらいしか本気じゃなかった気がする。

でも。

自分では思ってるけど。

蘇王くんと楽しそうにしゃべってる夢を見たりして。

少し落ち込んだ。
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