Think about you

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たまに考える。

この先どうすっかな。って。

まあ、今の仕事についてが主だがな。

いつまでもやってられる仕事じゃねえ。

客がついてるからやれるだけで。

中には何年か続いてる客もいるが。

俺は尊さんのおかげでそう言う客には恵まれてる。

けどそう言うのも三分の二くれえかな。

後は入れ替わり。スパンは長くねえ。

客が離れて行きゃ俺も売れなくなるから潮時は考えねえとな。

金はそこそこある。稼いだ分遣って遊ぶほどバカじゃねえし。

一応大学は商学部だったし、経済だったし。

ただ、就職はな。今更感はあるな。

水商売始めて知り合った中に店のプロデュースしたりするコンサルの人がいて。

先々手伝わねえか、て話はある。

そこで少し仕事覚えて独立。

そう言うのも良いかな、と思う。

俺がちゃんと仕事出来る様になって、自分がしっかり土台作れたら。

そうしたら、まあなんだ。

莉緒と先の事考えるだろうな。

俺は不安定なまま勢いに乗るタイプじゃねえからな。

だから、自分の事は自分でちゃんと考えろ。

わかってんのか。

女ってのはやっぱ。

感覚が違うんだろうな。

そりゃ、一緒にいる時間があれば俺もその方が良い。

けどそれを中心に仕事選ぶのはバカだ。

なんでもかんでも俺がお前の事可愛いとか思ってるワケねえだろ。

そんな可愛い顔して見せたってな。

「いだっ！やっ！いだいっ」

久々のこめかみグリグリ。

「こーのーバカがあ」

「やっ！すいませんっ！」

「仕事は一生やる気で選べ」

「えっ、あっ、いだっ、わかったっ！」

手離したら涙目で俺見上げる。

俺にそんな顔して見せたって。真面目に仕事考えねえお前が悪い。

「ホントに自分のやりたい事だとか、将来だとかそう言うのでちゃんと考えろ」

小一時間説教。

お前の気持ちが嬉しくねえワケねえ。

そう言う風に考えるお前が可愛くねえワケねえ。

可愛くてしょうがねえよ。

けどお前の人生はお前のもんなんだから。

自分のために考えろ。

俺の人生とお前の人生と。

ずっと関わっていけたら良いと思うが。

自分のためになにか出来る様に。

芯の通った女に。

なってくれよ。