Think about you

08

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久しぶりに莉緒が来た。

久しぶり、っても一週間ぶりだが。

「あはは…なんか変」

そわそわしやがって。

「なにがだ」

「いや、なんかその」

少し落ち着けよ、お前は。

「あっ、お茶いれよっかなあ。コーヒーがいい？」

ソファーから立とうとする。

「別に飲みたくねえ」

「あっ、あ、そう…」

そしてまたすぐ。

「あのっ、洗濯しとこっかなっ」

腰浮かせる。

「昨日したから溜まってねえ」

「そ、そう…じゃっ、掃除でもっ」

なんなんだ、お前は。

「別にしなくていい」

俺の隣にいるのが嫌なのか？

「あっ、やっぱお茶…」

「なんだよ、お前さっきから」

「へ？」

へ、じゃねえ。

そわそわして俺の顔も見ねえで。

まさかお前。

たった一週間の間に気持ちが変わったワケじゃねえだろうな。

「莉緒」

ほっぺた触って。

俺の方向かせたら真っ赤な顔で眼逸らす。

なんだよ。

なんで俺と眼合わせねえんだよ。

まさかお前。

ホントに。

「なんかあったのか？」

「な、なにもないよ？」

ウソつけ。じゃあなんで俺見ねえんだ。

キスして。

そのままソファーに倒す。

お前俺の女だろ。違うのかよ。

「んっ、やだ…ダメ…」

なんで拒否るんだ。

なんだよ。

「あっ、まだ昼間だし…」

まあ、それはそうだが。

「…別に俺は良いけど」

「や、あの」

だからなんで拒否るんだ。

「はっ…恥ずかしい」

「は？」

真っ赤なって。なんだ、お前は。

「莉緒？」

俺と眼合わせねえ。

「こっち向けよ」

「や…あの」

たった一週間くれえで俺の顔も見れねえくらい変わるとか。

電話もメールも普通だったのに。

「もういい」

起き上がってタバコくわえる。

なんだよ、ムカつくな。

お前がそんな女とか。

「え…？なんで怒ってるの？」

なんでって。

「俺の顔も見ねえじゃねえかよ、お前。俺の事好きじゃねえならもう来んな」

「えっ！？なんでっ！？好きだよっ」

じゃあなんでだよ。

拒否ったり、眼逸らしたり。

「ち…違う」

「なにが」

「久しぶりに龍二見たら…改めてかっこいいなあ…て思って」

は？

「な、なんかあたしどきどきして、恥ずかしくて…その」

もじもじすんな、バカ。

「かっ、顔が見れないっ！」

ホントにお前は、もう。

両手で顔隠すからその手退けて。

キスして。

照れて笑うのが可愛い。

「バカ」

髪ぐしゃぐしゃにしてやった。

俺に心配かけるだけじゃなくて。

不安にさせるとか。

良い度胸しやがって。

バカ。