You Could Be Mine ぱーとに【改訂版】

I'll make love to you

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もうすぐ、涼香さんに赤ちゃんが産まれるから、って。

ウチのベビーのドレスからロンパースまでサイズ別でプレゼントした。

みのりさんはそれとは別に。

「やっぱね、実用的に考えて一番助かるのはこれやね。小さいうちは一緒に買い物行って大きい荷物持つのは大変やしね」

母親の経験なのか、なんなのか。

大量の紙オムツを通販で買って、涼香さん家に送ってた。

涼香さんのとこは女の子らしい。

超、うらやましい。

いや、みいくんはそれはホント、俺のってか俺達の宝物で可愛くてしょうがねえよ。

ただ、女の子。うらやましい。

みのりさんは出来る気配がねえ。けど、よくよく考えたら、付き合ってる時も出来る気配が無くて、みいくんが出来たのも、ある日突然、だったしな。

出来にくいのかな。

それなら、無理しないで自然に任せよう。

みのりさんも仕事あるんだし、みのりさんの仕事優先。

新しい店の内装が進んできて。

視察に行ったら、龍二と香田が図面みながら打合せしてる。

「なんでかなあ…俺は黒で統一した方が大人っぽいと思うんだけどなあ」

香田の隣でユウがぶつぶつ言ってる。バカ、だな。コイツ。

「お前なあ、外装白基調のアンティークだぞ？なんで内装が黒なんだよ。第一、黒なんかじゃお兄系になっちまうだろうが。ここは洗練された大人のカジュアルなんだぞ？」

香田がユウをたしなめる。

「お前フレンチカジュアルがまだわかってねえのか。そんなんじゃ仕入れまかせらんねえぞ」

「いや！香田さんっ、俺勉強しますからあ！教えて下さいっ」

ユウも自分から、教えて下さい、とか言えるようになったか。

例えば、香田のとこは。

「正直、自分の子供は欲しかったけど、嫁にプレッシャーなんてかけたくねえっす。精神的に辛い思いとか嫁にさせたくねえし、嫁が俺と一緒にいてくれりゃ、俺はそれで幸せ」

無理に子供を作ろうとはしないし、諦める事も辛い選択だと思う。

俺は、みいくんを授かって、精一杯、みいくんを愛していこう。

「尊さん、なにからなにまで、ありがとうございます」

龍二が俺見つけて、慌ててこっち来る。

「ああ、気にすんな。お前も色々大変だろうからさ」

小さいとは言え、自分の事務所構えて人雇ってんだから、色々大変だろうと思って。決済を現金にした。

それに、ようやく石倉の苗字も兵藤になることだしな。

「助かりました」

「まあ、物入りだろうしな？前祝だよ」

俺がにや付いて、わざとらしく言ったら。

「ありがとうございます…」

照れる龍二とか、貴重すぎるぜ。

ま、みんな、幸せになろうぜ。