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I'll make love to you
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しおりを挟む「みーくんねー、おしごとよー」
みいくんが言いながら、みのりさんの周りにオモチャを置いていく。
眼、瞑って寝てるみのりさんの周りに。
「こりぇ、いやねー」
あんま好きじゃねえオモチャは弾いてるらしい。
「ぱぱ、どーじょ」
なんで嫌いなオモチャを俺にくれるんだ。
つうか、仕事から帰ってきたら、リビングに寝っ転がって、みいくんが置いたらしいオモチャに埋もれてるみのりさん。
なにしてんだ?
「ままー?あい、どーじょ」
みいくんがみのりさんの胸に置いたのは、大好きなうさぎのぬいぐるみ。この違いはなんだ。
「まーま、おはよーよ」
みいくんがみのりさんにキスする。
おはようとおやすみはみいくんに見られてねえだろ、と思ってたけど、おはようは見られてたか。
「むうう。白雪姫になった気分」
みのりさんが起き上がる。
「なにごっこなの、それ」
「もしもシリーズ。母親が突然動かなくなったら息子がどうするか。みいくん意外と冷静と言うか不思議な対応。王子様のキスで目覚めるワタクシ」
オモチャ並べた意味はわかんねえけど。
一番好きなオモチャを、一番好きなママにあげるのは、まあ、普通だよな。
いつもの様にみいくんと風呂。
自分で脱ぎ着したがるから、そうしやすい服を選んでるけど、ボタンの服も練習させてる。
服脱ぐのに時間がかかるけど、みいくんがやりたがる気持ちが優先だから待ってる。
ボタンのかけ外し、布の絵本で練習は一応、してるけど。
「みいくん、パパとお話しようねえ」
「あーい」
お湯の中で答えながら、みいくんは、ボートのオモチャで遊ぶのに夢中。
「ママはみいくんのママだけど、みのりさんはパパのなんだよ」
「だーめっ!みーくんの!」
この話には遊んでても反応する。
「パパは世界中で一番みのりさんが大好きなんだよ」
「みーくんのっ!ぱぱ、だーめっ!!」
みのりさんの取り合いはもう恒例。
みいくんの母親でも、俺のものなのはずっと変わらねえけど。
ホントにみのりさんが突然動かなくなったら。
俺もみいくんも、どうするかな。
ちょっと考えた。
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