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I'll make love to you
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しおりを挟む「いや、今はまだ微笑ましい程度で済んでるけどさ」
「あえ?」
「キスはみのりさんと俺の大事な愛の確認作業だよ」
「こえ?」
「家庭内の実情が世間様にバレるやないの」
「どえ?」
「険悪なら困るけど、俺達、愛し合ってるんだから!」
夕食後、みいくんの遊ぶ傍で二人話し合い。
俺は絶対止めたくねえ。
みのりさんと一日最低四回、基本のキスは止めねえ!!
「ただでさえ、みいくんが女の子ばっかり選んで優しくしてるのが、パパが女の子に優しいんでしょうねえ、とか言われてるのに」
みのりさんが言う。
ん?俺がそんな風に見られてるからか、あの勘違い主婦。
「俺はみのりさんしか興味無いっ!!」
「うーさん?」
「みいくん、うさぎさんだよ。凄いねえ、お名前言えたねえ」
一人、拳握り締めてみても、流される。まあ、俺がみのりさんしか興味無えのは、みのりさんもわかってる事だし。
女の子に優しいのは、アレだ。
スクールに来てる女の子はみんなおっとりしてるから、仲良くしやすいんだよ。
煩い子より大人しい子の方が遊びやすいからだ。
行って来るからね、の真似した相手の子も、一番可愛く見えたのもたまたまだ。
俺の息子は女好きじゃねえ。ただ優しいだけだ。
キスの真似は、愛のある家庭が垣間見えて却って良い事じゃねえか。俺は絶対止めないからな。
みいくんに今から言い聞かせて、キスの大事さを教えたら良いと思う。もう少し大きくなったら、こっちが言ってる意味もわかる様になるんだし。
「みいくん、キスは一番好きな人とするんだよ」
「あーいっ」
「凄く大好きな人と、するんだよ」
「あーい!」
「それから、ママはみいくんのママだけど、みのりさんはパパのみのりさんだからね」
「ちーやっ!みーきゅんっ!」
「みいくんはママが大好きだよねえ」
「あーいっ」
「パパは凄く凄くみのりさんが大好きなんだよ」
「みーきゅん、もっ!」
風呂の中で、男同士の話し合いが続いている事は、誰も知らない。
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