You Could Be Mine ぱーとに【改訂版】

てらだりょう

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窓から海が一望できる部屋。

天気が良いから太陽の光が波に反射して、キラキラしてる。

みのりさんとビーチとか行った事無いけど。

みいくんがもう少し大きくなったらサイパンでも行くかな。

窓から部屋を振り返ったら。

「うーん。兼定はやっぱりおかしいな。値段が高すぎるよな。下級武士には買えんな」

床に資料とノート広げてぶつぶつ言うみのりさん。

「ううん。無銘の業物と言っても…」

せっかく部屋取ったのに。

仕事に夢中になってる。テーブルでやれば良いのに。

部屋は泊まりじゃ無い。ここの周りはマリンスポーツとかテニスとかの施設があるから、まあ、お立ち寄りプランみてえなのがある。

そのプランで、夕方までの時間部屋取った。

「ん?実は刀匠が凄い技の持ち主で妖刀がっ!って、なんやそれ。ファンタジーかっ」

だからテーブルでやれば良いのに。なんで床でやるんだ。

凄い久しぶりに、仕事モードになってるみのりさん。一年以上休業してるもんな。

俺は昔は、みのりさんが仕事してる時でもくっついてたかったから、みのりさんにナメクジ扱いされたりしたけど。

みのりさんは、そろそろ仕事したいんだろうと思う。

こうやってちょっとした資料でも出不精のみのりさんが見に行きたがって、俺の事忘れたみたいに夢中になってる。

俺は刀なんか興味ねえけど、みのりさんにとっては重要な事だったんだろうな。

みのりさんが仕事を再開する事は、俺は反対じゃねえ。

みのりさんが昔からの夢を実らせて頑張って来た道だから、みのりさんにとっては自分を表現する大切な仕事。

反対じゃねえんだけど、みのりさんはいくつもの事を同時進行出来るほど器用じゃねえし。

今はみいくんがお昼寝してる間とかにちょこちょこ書いてるらしいけど、元々遅筆な人だし。

保育園とかベビーシッターとかの手はあるけど、出来れば幼稚園までは今のままでいたい。

「ちょっとずつ書き溜めてるし、連載は無理やけど溜まったら松本さんに相談する」

みのりさんはそう言うけど、本当は小説を書きたい欲求があるんだろうな。

わかってるけど、みのりさんがストレスとか溜まらない様に上手にやって欲しい。

俺はいつでも、みのりさんの手助けするから。




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