You Could Be Mine ぱーとに【改訂版】

てらだりょう

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日曜日、俺は朝から昼メシの用意。

朝メシは今作ってる。

今朝はフレンチトースト。

みのりさんの分にはミルクにコラーゲンの粉末混ぜる。

おやつ用のマフィンが焼きあがる。

「あ、マフィン食べたい」

「みのりさん、これはおやつ用。指くわえてもダメ」

みのりさんが顔膨らませて椅子に座る。

みのりさんの膝にはみいくん。膝の上で立ち上がって、テーブルに手ついて。

「まんまー?」

俺を見上げる顔が天使みてえだ。

「はい、みいくん。ご飯だから椅子に座ろうねえ」

みいくん用の椅子に座らせると。

「まあま!んま!とって!」

すっかりご飯の体勢になって、テーブルの上のフレンチトーストに釘付けになる。

「ほい、みいくん。まんま食べようねえ。あーん、だよ」

「あーうあ?」

みのりさんがみいくんにご飯食べさせてあげてるところとか見ると、みのりさんが神々しくて涙が出そうになる。

とか言ってると、約束の時間。

母さんが、各務と一緒に家に来る。

各務は俺を見て、ちょっとだけ笑う。柄にも無く緊張してやがるみてえだな。

みのりさんが用意してる間、俺はみいくんのお世話について母さんにレクチャー。

「昼ご飯は用意してあるから。みいくんは途中で食べるの飽きるとオモチャ欲しがるけど、食事の時間は遊ぶのはダメ、って教えてるから遊ばせるなよ」

「なんだか、尊もすっかりパパが板についてるわねえ」

当たり前だ。一年パパやってるんだからな。

「あ、ねえ尊クン。俺のご飯はあ?」

緊張が解けたらしい各務。

みいくんとオモチャで遊びながら気が抜けた声出す。

「ちゃんと三人分用意してあるから。それからおやつもあるから」

「わあい。みいくん、準一郎くんのおやつもあるんだよ。嬉しいなあ」

今日はみいくんの面倒見てもらうし、俺だってそのくれえはするよ。

みのりさんが二階から降りてきて、俺が、今日はコレ!、って言ったコットンの長めの丈のチュニックと膝丈の裾にレースをあしらったレギンス。もちろん、全部白。

レギンスは良く見ると、ポップな花柄の浮き模様が織り込んである、って優れもの。見るのは俺だけで充分だけどな。

ダメだ。

みのりさんがこの世のものと思えねえくれえに、可愛い。




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