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そのじゅうはち
そのじゅうはち-2
しおりを挟むどうにか出来ないかとは思うけど、そんな簡単に解決策が思いつくワケもあるはずなく。
その話題避ける事しか出来ないあたし。
「早くみいくんとみのりさんと三人で一緒にお風呂入れる様になんないかなあ」
とか言いながら二人で洗い物して。
「あれ?今日誰か来たの?」
食器棚見て言う尊。
なぜにバレたっ!?
「え?誰も…」
「俺いつもティーカップ片す時カップ伏せてるけど、これ上向いてるよ?みのりさん?」
あたしはどうしてこう、抜けてるんだっ。
「誰が来たの?みのりさん」
「おっ、おかんっ」
咄嗟に機転が利いたと思ったが。
「へえ?誰と?カップ、三個使ったみたいだけど」
悪魔の様なホホエミ浮かべながら手首掴むもんだから、このままじゃ自分の身が危ないと感じ。
「…瞳子さんと各務先生」
素直に白状する。
顔がたまたま近づいてたからなのかなんなのか、キスして。
「アイツら来ても今度から絶対この家に入れないで」
怖い顔する。反論したらまたケンカなりそうやから。
「わ、わかった」
言うしかない。
「俺が留守の間に来るとかふざけやがって」
そんな怖い顔するなよと思いながら、今度からは上手くやろうとかも思い。
いつまで続くんだろう。
この冷戦。
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