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そのじゅうろく
そのじゅうろく-6
しおりを挟む「みのりさんは不器用でマイペースだけど、でも自分のペースは崩さないで。俺はいつでもマイペースなみのりさんが大好きだから」
あたしの髪撫でながら。
「みのりさんが笑っててくれるのが俺の幸せだから」
あたしの肩にちょこん、と顎乗せて。
ほっぺた擦り付ける。
「もう、泣かなくて良いから。ね?」
髪撫でてた手であたしの顎に触れて自分の方向かせる。
「ん…」
キスして。
「俺の可愛いみのりさん」
ぎゅう、てして。
いくつになるまでそう言ってんのかな、とかちょっと思ったりして。
気が付いたら。
服脱がされてるしっ。おいっ!!
「ちょ…ご飯食べるんやろ」
「ん、後で。みのりさんが可愛すぎて…」
「あんっ」
疲れてるんやなかったんかいっ。ん?疲れるとしたくなるとか言う話、聞いたことあるな。
けど。
「みのりさんはどうしてすぐ濡らしちゃうのかなあ」
違う、コイツは違う。
「やんっ」
首筋に唇這わせながら。
「もう、すぐ感じちゃうね。イヤラシイね?そんな子にはお仕置きしちゃおうかな?」
って、あたしゃなんもしとらんやろうがあっ!!
ネクタイ解いて。
「もおっ!やめてよっ」
頭の上で両手拘束。
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そのホホエミは、まさしく。
「ホントは拘束されんの好きなんじゃないの?ほら、いっぱい濡れてきたし」
こんの、ドSめええええっ!!
「違うしっ!」
「じゃあなんであふれてくるの?俺ちょっと触ってるだけだよ?」
もおおおおおおおっ!!
体中、唇で触れながら意地悪い事ばっか言う。
「もう…こんなにしちゃって。イヤラシイ音でみいくん起きたらどうするの」
「あん…やあん…」
「嫌じゃないでしょ?気持ち良いくせに。もう止める?止めて良いの?」
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「あっ…」
そう思いながらも確実に波があたしを襲う。
「あっ…やっ!ダメっ…」
てっぺんまで飛ばされるあたし。こう言う時に不思議と起きないんだよなあ、みいくんは。とかぼんやり思った。
なんかね、あたしがちょっと泣いたりすると。
尊の中の。
「みのりさん可愛いゲージがMAXになる」
らしい。そんで。
「俺の事考えてくれてるんだなあ、とか思ったらみのりさんが可愛くて可愛くて爆発しそうになる」
んだそうな。どこが爆発しそうなのかは置いといて。
結局、寝てるみいくん残して。
あたし膝に乗っけて自分のご飯食べる尊。なんでや。
「みのりさんが可愛すぎて離したくない」
それなら二人羽織でもしてやろうかと思ったけど。
それはお断りされた。
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