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そのじゅうろく
そのじゅうろく-2
しおりを挟む尊が出かけていつも通りの我が家の日常。
「あーう?」
この頃、疑問形らしき喃語を発しながらあたしの顔見る。
「んー?なんでしゅかあ?」
膝に向かい合わせに座らせると。おもむろに。
「うー」
手でおっぱいぽんぽん。なんの要求じゃっ!さっき飲んだやろうがっ!
「うー?」
そんな不思議そうな顔して見ても、必要以外には出さんぞっ。
「みいくんは…そんなにおっぱいが好きかね…」
「あーうっ」
わかってて答えてる様でそら怖ろしい。
お昼ご飯食べて。みいくんのご飯はまだもうちょっと先だね。
みいくんが寝たからあたしはランニングマシーンでちょいと運動。なにしろね、妊娠中に増えた体重を元に戻して維持せねばな。
「みのりさんだったらちょっとぽちゃでも可愛いかも」
とかダンナの甘言には乗せられんぞ。
みいくんが起きたらおっぱいとミルクあげて遊んで。
ちょっと小腹がすいたからおやつでも。むふ。今日は蒸しケーキが用意されてる。
みいくんリビングに寝かせてもぐもぐしながら戻ったら。
「ふんがーっ!んっぎゃあっ」
あらあら泣いておる。やはり母の姿が恋しいか、息子よ。
「はいはい、ごめんねえ」
手伸ばすと。おおっ!?手の力で前進する我が子。これはまさに匍匐前進。
慌てて携帯のムービーで撮影する。
「すごいねえ、みいくん!ほら、ママはこっちだよお!」
「ほんがーっうぎゃあっ」
泣きながら必死に距離縮める息子のムービー撮るのもどうかとは、ちょっと思うけどね。後で尊に見せてやろう。
晩ご飯は、遅くなるから、って尊が朝一緒に用意してった。
遅くなるって何時くらいなのかわからんし、忙しいらしくて今日はお昼ご飯のメールも無かったしな。
みいくん膝に抱っこしてご飯食べて。ちょっと寂しい。
そして、みいくんと一緒にお風呂入って。考えたらみいくんお風呂入れるのいつも尊やからみいくんと一緒に入るのは初めて。
身体洗うのはまあ、良い。膝に乗っけて一緒に洗えば良いしな。むむ。髪はどうしよう。
膝に乗っけたままだとみいくんにシャワーかかるし。
考えた挙句、みいくん膝に乗っけたままシャワーに背を向け背中のけ反らせて、美容室でシャンプーされてる状態を一人で作り出し。
急いで洗ってお風呂浸かって。お湯の中で膝の上に立たせると足ふんばるみいくん。
そして、手伸ばしておっぱいぽんぽんも忘れない。
意味わからん。
ダッシュでみいくんの身体バスタオルで拭いて用意しておいた肌着とオムツとパジャマ、自分は裸のまま着せる。
みいくんが出来上がったら自分の身体拭いてパジャマ着て。
一人だと大変なもんだな。
みいくんも眠ってあたしもそろそろ眠りに落ちようかと言う頃、尊帰宅。
「疲れたよおー。みのりさんエネルギー充電ー」
帰るなり抱き締める。なんのエネルギーじゃ。
ご飯食べながら昼間撮ったムービー観て。
「あー、俺も見たいよ。動いてるみいくん」
もう寝ちゃったからね。寝顔で我慢して下さい。
そうして寝て、朝起きて。
出勤前に家事こなして晩ご飯の用意までして会社行く尊。
何日か続くと心なしかやつれてきた。
妻としてここはダンナのためにも頑張らねば。
と、決意した。
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