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そのじゅうよん
そのじゅうよん-5
しおりを挟む「ほんげっ」
慌てて二人ベッドから飛び降りて。
尊は上半身裸やけど、あたしなんか下半身まで脱がされかかってんだぞ。
「みいくーん、どちたのお?」
ベッドからみいくん抱き上げる尊。
「ほんげえええっ」
ひどくなる泣き声。
「お腹すいたのかなあ?今まであんまり夜は起きなかったのに」
尊からみいくん受け取ると。
むき出しのおっぱいにかぶりつく我が子。
なんと言う早業。
なぜに手添えるんだ、わずか生後一月余りのくせに。
「ミルクいるかな?作ってこようか?」
尊が隣で覗き込む。その必要は無さそうやな。飲みながらもう。
「寝ちゃった?」
ひそひそ声の尊。
起こさないようにそおっとベッドに寝かせて。尊と眼が合ったらにっこりする。
みいくんが寝てくれたから安心したんだろう。
と、思ったら。
「みのりさん…」
早くも続きの体制。夫婦のベッドに押し倒される。
いかん、その前にちゃんと話しをせねばっ。
「尊、ちゃんとゴムつけてよ」
「なんで?」
「今のうちから避妊する事をだね、習慣づけておいた方が良いと思う」
今まで避妊自体した事無いからな。この機会にちゃんとしよう。
「ん…今度考える…」
「あん…」
尊が首筋攻める。って、もうっ。
「ふふっ。みのりさん、こんなになってるのにみいくんにおっぱいあげてたの?イヤラシイんだから」
それは、アンタが触っとるからやっ!このドSがあっ!
「…みのりさんのナカ、熱くて凄く気持ち良いのに直接感じられないの嫌だよ…」
そう言って尊があたしに。
「ほんげえっ!!」
泣くみいくん。手足バタバタして。
「あれ?どしたかなあ?オムツかなあ、みいくーん」
オムツ職人尊出陣。
みいくんが眠るの待って戻ってきた。てか、あたしも眠い。
「んもう…まだ寝ないでよ、みのりさん」
「や…ん」
「気持ち良いの?もっと良くなりたい?」
「ほんげえっ」
また泣く我が子。
今度はおっぱいか。
あたしのおっぱいにかぶりつくみいくん見ながら。
「やっぱミルク作ってこようかな。さっきのじゃ足りなかったのかも」
立ち上がる尊。
「いっぱい飲んだらちゃんと寝るよね」
部屋出てった尊からみいくんに視線戻すと。
むむ?心なしか唇の端が上がって。
まだ表情なんて出ないはずなのに。これはどう見ても。
ニヤリ。
怖ろしき、我が子。
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