You Could Be Mine ぱーとに【改訂版】

てらだりょう

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そのじゅうよん

そのじゅうよん-3

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さて。

すっかり親ばかになった尊。

「おはよ、みのりさん。起きて」

目覚しのキスしたらいそいそとベビーベッドへ。

「あれえ、みいくんもうおっきしてましたかあ?」

何度も言いますがね。

元ヤン元ホストですよ、この男。

「ほげっ」

「はいはい、オムツ換えようねえ」

オムツ職人が一仕事しとる間に着替えるとするか。

クローゼット開けて服出そうとしたら。

「あっ、みのりさんそのチュニック、ダメ!そこにオーガニックコットンのワンピあるでしょ」

うむ?この生成りっぽいヤツか。

「みいくん抱っこするから洋服の繊維とかも気をつけないとね」

はいはい。

しかしみいくんは、尊に抱っこされると。

「ほんげえっ」

泣くんであたしが抱っこ。

「なんでかなあ。ミルク飲む時は大人しいのに」

首捻る尊。それはですな、この小説家と言う洞察力に長けたみのり様から見たところ。

オムツ換えは尊でも嫌がらない。

ミルク飲む時に尊に抱っこされても嫌がらない。

それ以外は拒否る。

完全に下僕扱い。ですよ、パパ。

しかし、それはあんまりにもかわいそうなので言わんけどな。

このまま成長するとどうなるんやろ。

そんな心配しつつも赤子がいると一日が早い。

って言うかなんかしょっちゅうおっぱい飲ませてる気がする。

んでしょっちゅうミルク飲んでる。ミルク飲ませるのは自分の任務だと言わんばかりに哺乳瓶手にあたしの隣で母乳飲み終わるの待ち構える尊。

そして尊はあたしに栄養つけさせる為にこだわった食材使ってご飯作っておやつ作って、しょっちゅうキッチンにいる。

一日なんだかんだバタバタ過ごして。

寝る。

寝るんだが。

みいくんは夜中はなぜか寝てる。赤ちゃんは夜中も授乳しないとって聞いてたんやけどな。不思議。

そして。

「…みのりさん」

そんな風に切なそうな顔してもだな。

「…無理」

「ちょっとだけ…」

「ちょっとだけもなにも無理なもんは無理!」

尊があたしの顔の横に頭埋める。

えろ大魔王は産後というみのりの最強盾に全ての攻撃をブロックされ。

「んもお…みのりさんとセックス出来ないと俺死んじゃう…」

衰弱の一途を辿り。てか、少しは我慢しろよ。

「いつまでダメなの?」

「ああ、一ヶ月検診で先生が良いって言ったらね」

つい答えてしまってシマッタと思う。隣見ると。

「一ヶ月検診ね!」

きらきらした尊の笑顔に。

どうか検診でコイツが変な事口走りません様に。

神様と仏様に祈った。




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