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そのじゅうに
そのじゅうに-10
しおりを挟む『それでは今回分で第一部完、と言うことでお預かりします。一応会議で再開時期は明記しない事になりましたから』
新婚旅行どうだったのかな?あたしら妊娠初期でちょこっと旅行しただけだったけどさ。
松本氏ワイハやろ。羨ましいな。
ワイキキで嫁とはしゃいだのかね。ビーチボールでそーれっ!とかやっちゃったりとかさ。
まったく想像できんな。
『お加減は如何ですか?もうすぐですよね』
腰は痛いし、お腹も時々痛い。
「はは…。予定日まではもう少しあるんですけど、もう出てきても大丈夫かなあって」
なんだかんだすっかり忘れていた荷物、夕べ尊が寝室持ってって組み立てた。
アンティーク調のなんとも可愛らしいベビーベッド。
お布団も小さくて可愛い。
赤ちゃんが寝てる姿想像しながら尊と二人手繋いで眺めてた。
『あまりご無理なさらない様に、と言っても天海先生は動くのが嫌いでしたね』
悪かったな。それでも一日二十分歩いてます、家ん中やけど。
身体はまあ、良いとして。
現在家には精神的によろしくないお方が住みついておられる。
今朝も嫌がる尊にくっついて会社行った。
毎日帰ってきたら瞳子さんを褒め称える言葉を言い連ねる。
ちょっとホホ赤らめて。
恋する青年。
尊に言わせると。
「別に母さんに男出来ても俺はなんとも思わないけど、アイツは嫌だ。それにもし間違った事になったら母親に息子と同い年の彼氏がいるなんて恥ずかしい」
尊が見たところ、瞳子さんは各務先生の恋心には気付いてないらしくごく普通にお客様として相手してるらしい。
『…は?各務先生が天海先生のお宅に?』
「そうなんですよねえ。各務先生もお仕事がおありだと思うんですがねえ」
思い余って松本氏に愚痴る。
『明日の午後僕と打ち合わせが入ってる筈なんですが…僕から連絡してみます。戻って来て頂かないとこちらも困るので』
よし!松本氏に言われたら素直に帰るだろう。
期待かけるあたし。
しかし。
夕方帰宅した各務先生は。
「もお、松本氏ウザいー。電話してきて戻れとかさあ」
「あ、でも。打ち合わせがあるんじゃ」
「そんなん、メールでプロット送ったしい。ダメ出しするなら俺書かないもん、て言っといた」
さ、さすが売れっ子様。
頼みの綱も、切れた。
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