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そのじゅう
そのじゅう-7
しおりを挟む「ちょっと待てよ」
尊が各務先生の腕抑える。
「お前なに考えてんだよ。いくら変態でもなあ」
そうだそうだ。やって良い事と悪い事があるぞ。
隠れ変態がど変態諭す。
「俺はあ、面白い事が好きなの。面白くなけりゃ生きてる意味無いし」
そうは言ってもですね、常識と言うもんがあるでしょうがっ。
結婚式の後ですよ、新郎と新婦がいるんですよっ。
しししし初夜!!ですよっ!!
「そんな事言ってたらダンナんとこの服ダサいってテレビで言っちゃうよ?」
ぐぬぬ。なんと言う我儘な変態なんだ。
それを言われたら尊も言い返せない。
各務先生がくすくす笑いながら。
ドアを静かに。
ああ、神様。いや仏様。
久しぶりにお願いします。
この性悪をどうにかして下さいっ。
部屋は薄暗い。
ベッドサイドの灯りだけ。
各務先生がゆっくりベッドに。
やめろ、やめてくれっ。
その手をベッドに。
やめろおっ。
「…あれ?」
虚を喰らった各務先生の声。
いきなり室内に灯りが。
「何をなさってるんですか、あなた方は」
地の底から響くような低いトーンの声が。
後ろから聞こえた。
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