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そのじゅう

そのじゅう-6

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「まあ、時間まで食事でもしようよ」

オサレなイタリアン。

各務先生は顔パスらしくなにも言わないのに個室通された。

て、なんの時間?

「松本氏の奥さんて処女かなあ?」

「ぶっ」

思わず水吹いた。

「ああ、もう。みのりさん」

尊がハンカチであたしの顔やら服やら拭く。

「仲良いよねえ。天海サン、離婚して俺んとこ来ない?子供も俺の籍入れてあげるから」

もっかい水吹いた。

「てめっ!いい加減に」

テーブル乗り越えそうな勢いの尊、抱き付いて抑える。

「冗談通じないね、ダンナ」

けらけら笑う各務先生。

冗談の度が過ぎますですよ、ど変態。

「ダンナあ、処女とヤった事ある?」

「はあ?なんでそんな事言わねえといけないんだよ」

「俺の質問には答えてくれるう?」

尊があたし見て苦々しい顔した。ま、ここは一つ大人しくど変態の相手するしかない。

「ヤった事ないね」

「なんで?」

とりあえずあたしゃ目の前のオサレな料理に集中。

「セックス知らないヤツとヤっても楽しくない」

「あ、わかるう!色々試したいもんねえ。セックス知らない身体だと反応が過敏過ぎて愉しくないんだよねえ。逆に言うと開発する愉しさもあるんだけどさ。やっぱ自分好みにしたいとかもあるよね?」

「う。それはまあ」

「でしょ?俺はオモチャ好きにさせるのが愉しいんだ」

「俺はそう言うのより」

「ダンナって、言葉責め好きそうな感じ」

「う…」

「言葉責めってマンネリしやすいからネタ仕入れないとさあ?良いサイト教えよっか?」

尊が一瞬嬉しそうな顔した。

見逃しませんよ、妻として。

「ネタ、ってなんの事かしら?」

にっこり。

「な、なんでもない…です」

あたしと眼合わさず遠く見る尊。

これ以上変態度上げられてたまるかっ!

「そろそろ良いかな。行こうか」

なにが良いのかわからんが。

各務先生に連れて来られた先は。

昼間結婚式が行われたホテル。

とある部屋の前。

「じゃーん」

カードキー手ににこやかな各務先生。

「どっから手に入れたかは聞かないでねえ」

ちょっと待てっ!

キーを差し込む各務先生。

待てっ!まさかっ!

まさかこの部屋はっ!なに考えとんじゃっ!!

このど変態いいいいいいいっっ!?




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