You Could Be Mine ぱーとに【改訂版】

てらだりょう

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俺、小さい頃からけっこう可愛いてまわりに言われてて。

俺がにっこりするとまわりが喜ぶから。

割と社交的だった。

けどばあ様ん家にいる様になってから多分変わった。

ばあ様ん家じゃ決められた事以外しちゃいけねえ。

朝起きる時間もメシ食う時間も風呂の時間も寝る時間も。

全部決まってて。

遊びに行って帰る時間も。

少しでも遅れるとばあ様に説教される。

でもまあ、学校に行くのは楽しかった。

いっぱい遊べるしな。

俺のまわりにはみんなが集まって来て。

それなりにリーダーだったけどそう言うのを気に入らねえヤツはいたりするワケで。

なにかと俺につっかかる。

特に俺の服とか靴をからかう。母さんの趣味のブランドのばっかだったからな。

色とかも地味派手だったし、普通の子供と明らかに違う服着てたしな。

そんで俺もからかわれんの我慢出来なくなって。

ソイツらと殴り合いのケンカなって。小学校の一年生くらいでさ。

三人いて、絶対負けたくねえから。

グーで殴って、最後は俺が勝った。

不思議な事に。

ソイツらはまるで態度変わって俺の言う事聞く。

力が強かったら自分が一番なんだ。

そう思ったのがクソガキな俺の始まり。

ばあ様にケンカした事がバレて。

くそ長え説教された後。

「ここでしばらく反省しなさい」

物置に閉じ込められる。

鍵は外からじゃねえと開けらんねえ。

真っ暗で。

「だしてようっ!」

言っても出してもらえねえ。

一番最初はやっぱ泣いた。

「こわいよお…おとうさん」

いねえのに。

「むかえきてよう…おかあさん」

来ねえのに。

泣いたって誰も助けてくんねえ。

親父も母さんも。

俺を置いてったんだから。




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