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そのはち
そのはち-7
しおりを挟む昔から本読むのが好きで。
中学くらいから読むだけやなくて自分で書きたいと思って。
初めはノートに落書きみたいな文章だらだら書いたりして。
人に見せたりするのは恥ずかしくて出来んかった。
でも書きたくて。大学の時にはあちこちの賞に投稿して。
ホントは就職しないで小説書きたかった。
会社入っても諦めきれなくて夜帰って小説書いて。やっと賞取れて。
松本氏に怒られながらなんとか一人前に認められる文学賞もらえるまでになった。
小説を書くのはあたしのアイデンティティーで。
それが無くなったら。
ずっと書かなかったら忘れられるかな。
作家の天海瞬はどこにいくのかな。
「みのりさん?」
こんな事考えちゃいけないのに。
赤ちゃんの方が大事なのに。
「今日も元気ないね。どうしたの?」
尊があたし抱っこする。
「なんかあるなら言わなきゃダメだよ?」
そんなん言えないよ。
「みのりさんが笑っててくれないと嫌だよ。俺はみのりさんが笑ってるのが一番好きなんだから。どうしたの?」
髪撫でながら。優しい声。
こんな事、尊がいくら優しくても。
「…あのね、あたし」
「うん。言ってごらん?」
自分勝手でごめんね。
泣きながら。
尊に話した。
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