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そのはち
そのはち-5
しおりを挟む『…恋愛物、ですか?』
相変わらずトーン低いな。
「あはは…ちょっとそう言ったのも書いてみたいかなあ…と思ってですね」
『どう言った感じの?』
どう言った感じ、うーん?
「なんか、日常的なほのぼのした様な…」
『それはまた…先生の文体でほのぼの、ですか』
むう。確かにあたしの文体じゃほのぼの路線は難しいけどさ。
『今のところ掲載枠はありません』
「あ、いや。増刊とか」
『無いです。そんな事より先生』
そんな事、て。作家としての新境地を開拓しようと思ったのに。
『新境地を開拓するのは結構ですが。原稿のストック分を頂いてからならご相談に乗ります』
うう。
『まずは連載の方をお願いします。予定分までのストックを書きながら新しい事に手出す余裕あるんですか?』
無いです。
松本氏が、はーっ、とため息ついた。
『とにかく。原稿下さい』
「はい…」
ち。せっかく身近な恋人達をモデルにしようと思ったのにな。
まあ、松本氏言う通り他の事に手出す余裕なんか無いんだけど。
なるべく休載期間は短くしたい。
その為に産休入ってもしばらく連載を止めない様に原稿のストック分も書いてる。
しかし、産休てどのくらいなもんやろ。
半年くらいで済むもんかな。
育児ってそんな簡単にはいかんよな。
赤ちゃんのうちはそれこそ寝る間も無いて聞くし。
尊は色々してくれるやろうけど昼間は仕事やし。
あたしが仕事復帰出来るのいつくらいかな。
仕事復帰。
出来るのかな。
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