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そのなな
そのなな-2
しおりを挟む「たっ、たけるっ!」
階段の下、仰向けに転がってる尊。
慌てて降りて。
「尊っ!?大丈夫っ!?」
「う…」
なかなか起き上がらない。
かなり盛大に転げたからな。
頭から落ちたし。
「ん…」
「大丈夫?」
軽く頭振って。
「あー…びっくりした…」
にっこりしたんでちょっと安心した。
「頭打ったんやない?病院行く?」
「うん?このくらい大丈夫だよ」
ホントに大丈夫かな?
尊はそのままいつもの様に朝ご飯作って。
会社行った。
お昼はいつも通り。
お昼ご飯ちゃんと食べてね。
メッセージきた。
夕方。いつも通り買い物して帰って来て。
一日普通やったのに。
朝。尊が寝起きにキスするまで爆睡のあたし。
「うーん…」
久々、自分で起きた。
尊まだ寝てんのかな。珍しくあたしの方が早かったか。
何気に時計見たら。
「くっ、九時!?」
なんでやっ!
まだ寝てる尊。
「ちょっ、尊!起きてっ、遅刻っ!」
慌てて肩揺すったら。
「…ん…まだねむいよ」
「なに言ってんのっ!」
「やだ。たっくんまだねるの!」
布団被った。
た、たっくん!?なんじゃそりゃ。
「尊…?」
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「ママだいすき!」
抱き付かれた。
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