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そのろく
そのろく-5
しおりを挟むさて。
正しき男女交際を始めたあたし達。
手はとりあえず繋いでみたが。
原田くんの事を好きになったんだかわからん。
原田くんもあたしの事好きなんかわからん。
でも放課後は原田くんの部活終わり待つあたし。
終わったら教室に迎え来る原田くん。
二人でぶらぶら、しゃべりながらの帰り道。
そうしてるうち、時間の経過とともに。
原田くんがだんだん特別な男の子に変わってく。
他の男子と原田くんとはあたしの中での存在感が違ってくる。
一緒帰って。
夜ちょこっと電話して。
それだけの事なのに。
原田くんの存在は大きくなっていく。
「みのり、原田くんとどうなってるん?」
あたしに恋ばな期待する友人達。
「普通に一緒帰ったりしてるよ」
「それだけ!?」
「電話とかしてる」
「他には!?」
他と言われてもな。手繋ぐくらいやし。
「キスとかせんのっ!?」
きっ、キスだとう!?
友人達にあれやこれや聞かされて妄想の限界越えるあたし。
しかし、原田くんは前も彼女いたワケで。
あれやこれや。
してた、のかな。
そ、そんなのは無理だ。
あたしには無理だぞっ!原田っ!
「今日、河んとこ通って帰ろうや」
ある日。
爽やかな笑顔で原田くんが言った。
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