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そのよん
そのよん-9
しおりを挟む「みのりさん、おはよう」
相も変わらず朝っぱらからディープなキス。
「寝起きのみのりさん、可愛い」
あたし抱き締める尊は上機嫌。
「起きないん?」
「ん。もうちょっとみのりさん抱っこするの」
結局、したからな。えっち。
根負けした。
「みのりさん、おやすみのキスしていい?」
夕べ、そう言ってキスしたら。
唇離して。じっとあたしを見る。
「なに」
「…愛してる」
うん。知ってる。
「俺…みのりさんがいてくれないと寂しくて死んじゃうよ」
久々のウサギ発言。
「ずっと俺の側にいて?俺から離れたりしないで?」
「…しないよ」
尊がほっとした顔で。
もっかいキスした。
「みのりさん…」
「あん…」
「みのりさん、大好き。俺のみのりさん」
大好きとか久しぶりに言うから。
まあ、なんだ。
ほだされてしまった。
「みのりさん、着替えようね」
ニコニコしながらあたしの服着替えさせて。
一人で着替えれるちゅーねん。
「朝ご飯にしようね」
手繋いで階段降りる。
家ん中で手繋がんでもいいやろ。
「あ!おはようございます!」
キッチンに莉緒ちゃん。
「お前なにしてんだ」
こらこら。女の子にはも少し優しくしろよ。
「あ、朝ご飯の用意しようかと…」
「いらねえよ。みのりさんのご飯は俺が作る」
莉緒ちゃんが泣きそうな顔するやろが。
「ああ、気にしなくて良いからね。莉緒ちゃん」
「はあ…」
しかし。ホントに尊はあたし以外の女に興味無いんやな。
莉緒ちゃんに対する態度見て改めて思う。
「みのりさん、ご飯出来たよ」
尊が莉緒ちゃん見て。
「お前も食えよ。龍二の女だからな。それくらいはしてやってもいい」
も少し言い方あるやろうに。
「あっ、あたしは兵藤くんとは…」
「まあまあ、それは良いからご飯食べよ」
莉緒ちゃんは龍二くんが好きで。
龍二くんも莉緒ちゃんの事好きやと思うんやけどな。
なんか。初々しいよな。
こう言うの。
「ほら、みのりさん。こぼしてるよ。ああ、ミルクとってあげるから待って」
甲斐甲斐しく世話焼く尊。
焼かれるあたし。
莉緒ちゃんが赤くなって。
「…いいなあ」
呟いた。
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