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そのさん
そのさん-4
しおりを挟む「はーなーせえーっ!」
金髪美青年に後ろからガッチリ捕まえられる尊。
「No!仕事の話ばかりつまらないよ。もっとボク達の話しようよ」
「そんな話するかっ!離せっこの変態っ!」
へ、変態が他人を変態呼ばわりしとる。
「あらあら。ミシェルってば尊がよっぽど気に入ったのねえ」
呆れる瞳子さん。
「やめろっ!離しやがれっ!!」
「ボクはタケルと仲良くしたいよ」
これは。
気に入ったとか言うレベルの話なんか!?
これっていわゆる。
「俺はお前なんかと仲良くしたくねえんだよっ!」
「大丈夫。誰でも最初はハジメテだから」
「なに言ってんだよ、てめえはっ!」
思わず引くあたし。
「いい加減にしねえと取引停止すっぞっ!!」
金髪美青年ことミシェルが手離した。
「みのりさんっ!なに引いてんのっ!!」
いや、まあ。なんだな。
そう言う趣味の方を初めて目の当たりにしたもんでな。
「みのりさん…可愛い」
あたし見て。
もうすっかり周りの事忘れてる尊。
頭固定される。
ヤバい。
いくらなんでも瞳子さんの前では止めれっ!
「ちょっ、尊っやめっ!」
その瞬間。
「Oh…Charmante!!可愛いねっ!!」
あたしの首に抱き付くミシェル。
なっ!なんだ!?
「可愛いねっ!ジャパニーズドール!」
耳にキス。
「てっ!てめえっ!!みのりさんになにしてんだよっ!!」
「あなたがミノリ?可愛いね。ボク、ミシェルです。よろしくね」
「てめえっ!!みのりさんから離れろっ!!」
現場は大混乱。あたしも大混乱。
あれ?この美青年はもしや。
いわゆる。
「ミノリ可愛いねー。タケルも綺麗ね。どっちもいいね、ボク三人でも大丈夫ね!」
ミシェルから甘い香り。
こ、コイツやったんか。しかし。
「ふざけんじゃねえっ!みのりさんに触るなっ!!取引停止すっぞっ!!」
ミシェルが手離す。
「この変態っ!!」
類が友呼んでるんやないのかな。
「じゃあ、ランチ行きましょうか」
何事も無かった様に。
瞳子さんが言った。
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