You Could Be Mine ぱーとに【改訂版】

てらだりょう

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そのさん

そのさん

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 珍しく。

尊がいない夜。

今日は取引先の人がおフランスから来てるらしいんで、飲み会。

「いいっ!?みのりさん!変なヤツ来たらここ押すんだよ!!」

毎日おんなじ事言うな。

そんなワケで一人の晩ご飯。

当然尊が用意してった。

鯖のたつ田揚か。朝からこんなん作るとは。

一人やからピザでもとろかな、て言ったら。

「栄養偏るからダメ!それに配達のが変なヤツだったら危ない」

かなり長い事ジャンクフード食べてないな。

て言うか。尊が作ったもの以外食べてない。

仕事して。

そろそろご飯にしよかなと思ったら尊からメッセージ。

あっためるのはレンジでいいからね。火は使わなくていいからね。

わかっとるわい。

ご飯食べながら。よくよく考えるとあたしって今まで晩ご飯一人で食べた事、あんま無い。

OLしてる頃、残業で遅くなった時くらいやな。

うむ。意外と寂しいな。

後片付けして。

お風呂面倒やからシャワーだけでいいか。

尊からメッセージ。

お風呂はシャワーだけじゃ身体冷すからちゃんとお湯浸かるんだよ。

なぜにあたしの行動見透かしとるんや。

バスタブにお湯はっとかんとシャワーですませたのバレるな。面倒くさ。

お風呂上がりに冷蔵庫あけて。

ちょこっとだけビール飲みたいな。

尊からメッセージ。

俺がいないからってビール飲んじゃダメだよ。

なんだ、オマエはっ!

隠しカメラでもあるんかっ。

ま、アルコールは我慢。

夜も更けて。

尊が帰ってきた。

「みっのっりっさあんっ!」

うあ。酔ってるよ。

「おかえりのキスはー?」

へえへえ。

抱き付いた尊から。

甘い香り。

尊のと違う。

「お風呂入ってくるからね。みのりさんこれ着て待っててね」

紙袋押し付ける。

開けると。

ピンクのセーラー服。

妊婦にコスプレさせんなあああ!!



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