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そのいち
そのいち-7
しおりを挟む旅館で晩ご飯食べて。
お泊まりの時たいてい旅館。
なんでそんな旅館が好きなんや。
「尊。まだビール飲むなら頼んだら?」
「ん。もういい。それよりみのりさん」
げ。きた。
「お風呂入ろっ」
もおっ。なんでいっつも満面の笑みなんよっ。
毎日一緒入っとるやろが。
「今日家族風呂とったから」
おや。珍しい。
いつも部屋風呂なのに。
「露天風呂だよ」
ほお。
行ってみたらば。
檜の屋内風呂と小さい露天風呂。
風情ありますな。
たまにはのんびり浸かりたいな。
「みのりさん、髪洗うから頭さげて」
あたしの身体隅から隅まで尊が洗う。
最近自分で洗った事ない。
「みのりさん足元気をつけてね」
誰もいない二人きりの露天風呂。
とくりゃね。
「あんっ」
「みのりさん。いっぱい声聞かせて?」
この男はもおっ。
「お湯の中でもわかるくらい濡れてるよ?気持ち良いの?」
「あっ…やあんっ」
「外に聞こえちゃうかな。恥ずかしいね」
「やんっ」
とか絶対なるワケですよっ。
たまには平穏無事に風呂入らせろ。
「疲れちゃった?」
お布団の上でキスしながら。
「みのりさん可愛い…」
「や…ん…」
「みのりさんはいっつもキスだけでこんななっちゃて。普通にキスする時もなってるのかな?イヤラシイね」
なるか、ばかやろう!
アンタが触るからじゃ!!
「やっ…やあんっ」
「ウソつきだね。こんなイヤラシイ音してるのに」
「いやんっ」
「みのりさんのここは嫌じゃないみたいだよ?」
「あんっ…ダメっ…」
「イク時の顔可愛い…」
お泊まりすると。
…………………必ずヤられる。
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