You Could Be Mine ぱーとに【改訂版】

てらだりょう

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そのいち

そのいち-4

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「てっちゃあんっ」

にゃーっ

玄関までお出迎え。

お利口なてっちゃん。

「なんやの。急に来て。お昼は?」

「食べた。夕方には帰るし晩ご飯いらん」

「もう買い物行った。アンタの分とか無いわ」

可愛い一人娘が帰って来たのになんだ。その言い種は。

「尊くんには言ったん?」

「いや。尊が帰る前に戻るから大丈夫やし」

猫じゃらしふりふり。

飛び付くてっちゃんの愛らしさ。

てっちゃん新しい家連れてきたい。

って言ったら。

「ぜっっったいダメ!!」

尊に拒否られた。

まあ、連れてったらおかんが寂しくなるし。

諦めた。

なんで時々癒されに実家訪問。

「あ、そやった。本持って帰ろ」

引っ越しの時置いたままの本。二階に取りに行く。

部屋はほとんどそのまま。

仕事関係のパソコンやら本やらが無くなって机が寂しい。

仕事すっか。

ノーパソ立ち上げて。

引っ越しの時。

尊が手伝いに来た。て言うかほぼ尊がやった。

「なにこれ。みのりさん」

引き出しに入れっぱなの指輪二つ。

「あー。もらい物」

「誰に」

「む、昔の彼氏とか」

冬馬くんとか。

むっつりする尊。

過去のハナシでしょうが。

「みのりさん」

いきなりあたしを抱き締めて。

「みのりさんは俺のだからね。ずうっと俺のだからね」

もう結婚してるし赤ちゃん出来たのに。

いまだにそう言う事言う。

尊にとって指輪って。多分。

大事な意味あるんだろうな。

なんつっても。

初めてもらったのが婚約指輪だもんな。

さすがに。

捨てろとは言わんかったけど。

引き出しにまだ入れっぱな。

久しぶりに慣れ親しんだ部屋なせいか。

サクサク仕事終わった。

って。もう六時半やんっ。

ヤバい!


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