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そのいち
そのいち-2
しおりを挟む「みのりさん…」
「んっ…あん」
赤ちゃんが安定期入ってから。
「洗ってあげたのにぐしょ濡れだよ?お風呂でイカせてあげたのに」
尊は水を得た魚状態。
いや、さすがにね?
毎日ではないですよ。
「あん…もっ…やあんっ」
「みのりさん…可愛い」
まあ、あたしの体調には尊も気使ってるし。
それはいいんだけどさあ。
「みのりさん、やっぱ胸おっきくなったよね」
揉み揉み。
「止めれ。乳腺に変な刺激与えんで」
「このくらいの大きさも良いけど。まだおっきくなるのかな」
知らんし。
「お腹だいぶおっきくなったね」
お腹さする。
「どっちかなあ。やっぱ女の子かなあ」
まだわかんないけど。
「もうちょっとしたら性別わかるらしいよ。聞いとく?」
「うーん…止めとこう?」
「でもわかってたら色々揃えんの楽やし」
服とかさ。小物とか。
「知りたい気持ちはあるけど…産まれた時の感動が薄くなるし」
そうやけど。非合理的。
今でさえ瞳子さんやウチのおかんがピンクと水色両方のベビー服買おうとする。
まあ、尊がそう言うならね。
「みのりさん、ベッド座って」
「ええ?またあ!?」
ベッド出る尊。
仕方なしに起き上がる。
「こっち向いて」
尊の手には。
一眼レフのデジカメ。
最近の尊さんは。
あたしのお腹の成長記録にハマってらっしゃる。
つまりですよ。
あたしのハダカをですよ。
写真撮るんですよ。
この変態!!
とは一概に言えんかったんで。
でも猛烈に嫌がりましたよ、あたしゃ。
誰にも見せない。
条件付きで。当たり前じゃ!
「みのりさん。キスする時の顔してみて?」
いや。やっぱ
変態…か?
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