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You Could Be Mine
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しおりを挟む戸籍上はもう。
俺は夫でみのりさんは妻。
だから夫婦。
良い響きだよな、夫婦。
みのりさんは妻。
他人に紹介する時とか。
「妻です」
って。言いながらニヤける。
実際のとこ、そう言ったのはまだニ、三回。
もっと言いてえ。
知らねえ人にも言いてえくれえ言いたくてたまんない。
だって。
俺も言うの嬉しいんだけど。
俺がそう言った時のみのりさんが。
ほっぺた赤くして困った様な顔して笑うから。
可愛くてたまんねえんだもん。
一番最初に会った日。
あの時みてえで。
あの日の事は一生忘れねえ。
髪触ると、ほっぺたちょっと赤くなって。
俺に触られて、困ったように恥ずかしそうに笑うみのりさん。
初めてランチした日の事も。
初めてセックスした時のみのりさんも。
初めて家来た日の事も。
初めて一緒に買い物行った日の事も。
初めて旅行行った日の事も。
全部忘れはしねえ。
ずっとこの部屋で二人で過ごして。
あんま外で遊ばなかったけど。
思い出がいっぱいある部屋だけど。
子供が産まれたら環境は良くねえから。
家買った。
一戸建てとマンション悩んだけど。やっぱ庭で子供が遊んでるのって良いな。
って思ったから一戸建て。
あちこち展示場見て回って。
俺とみのりさんの愛の巣なんだから。
愛の巣って言ったらみのりさんに。
「オヤジくさい」
て言われたけど。
とにかく大事なもんだし。
建て売りは嫌だったから注文設計。
今のマンション売って、貯金もあるしと思ってたら母さんが出してくれるっつうから。甘えた。
二宮のお父さんも言ってくれたけどそれは申し訳ねえから断って。
母さんのおかげでほぼ借金無しで買った。
母さんに感謝。
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