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You Could Be Mine
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しおりを挟む病院出て母さんに電話したら。
母さんが泣いた。
泣く事ねえだろって思ったけど。
あの人なりになんか思うとこあんだろうな。
母さんと夜一緒にメシ食う約束して。
みのりさん家に報告行った。
お母さんがすげえびっくりして。
お父さんと電話で話した。
『まあ結婚も決まっとるんやし。順番はアレやけど』
「すみません…」
なんか謝っちまった。
『子供出来たとなると式終わってから籍入れるのは色々不都合もあるし。早目にした方が良いな。尊くんに任せるけどな』
「なるべく急ぎます」
っても。
ホントはもう用意してるけど。
後みのりさんが名前書いてくれるだけでいつでも出せる。
二宮のお母さんは。
「尊くん似の男の子やったら芸能界入れよっ!」
って言った。
母さんと三人でメシ食って。
すげえ気分良くて。楽しくて。
今まで酒なんか仕事で飲むもんで。
別に飲んでも旨えとかなかったんだけど。
すげえ。
旨かった。
家帰って。俺ちょっと酔っ払ちまったからみのりさんが嫌な顔すんだけど。
どうしてもみのりさんを抱きたくて。
みのりさんって。なんなんだろ。
俺はずっと一人でも平気だったのに。
みのりさんと出逢ってからは平気じゃなくなった。
大好きで大好きで、傍にいてくれるだけで幸せな気持ちになれるのに。
俺と結婚してくれる。
すんげえ幸せだよ。
それだけでもすげえのに。
俺の子供産んでくれるとか。
幸せすぎるよ、俺。
みのりさんのお腹ん中にみのりさんと俺の赤ちゃんいて。
ちゃんと父親出来るか怖えけど。みのりさんと一緒なら頑張れる、絶対。
なんでこんなに。
俺を幸せにしてくれんだろ。
ありがとう。俺を幸せにしてくれて。
もしかしたら、みのりさんの人生のちょっとした偶然だったかも知れねえけど。
あの日。
俺と出逢ってくれて。
ありがとう。
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