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そのじゅうさん

そのじゅうさん-4

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瞳子さんと尊と三人での初めてのお食事会は。

瞳子さんが選んでくれたフレンチ。

でもそんなに気張ったお店やなくて、家庭料理の隠れ家的なとこで。

個室でご飯食べた。

「ホント凄いわあ、みのりちゃん!」

ニコニコして瞳子さんが言った。

お祝いだから、ってまたお洋服を頂いた。

「尊お祝い何あげたの?」

「ああ、まだ」

「あら。ダメじゃない、彼氏のくせに」

唇を尖らせて言う瞳子さん。

「そのうちにね。そんなモノよりも俺にはみのりさんへの愛があるからね」

隣に座るあたしのおでこにキスした。

親の前で恥ずかしげもなく。

真っ赤になるあたし。

なにをするんじゃ。

全く、この男はっ。

なんだか、久しぶりな感じのいつもの尊。

相変わらず仲が良いわね。

瞳子さんに笑われた。

尊も今日はよくしゃべるし。

お料理もワインも美味しくて。

すこしのみすぎちゃったかなあ。

といれからでておへやにもどった。

「本気で言ってるの、尊!?」

とうこさんのこえがきこえた。おへやはこしつだけどかべがくりぬいてあるだけで、どあはない。

「だってしょうがねえだろ!!今の俺じゃどうしようもないんだよ!」

たける、おおきなこえ。

どしたの?

とうこさんと、けんか?

してるの?

「…みのりさん」

たけるがあたしにきづいた。

とうこさんとけんかしたの、たける?

「なんでもないよ。大丈夫だから。おいで」

たけるがわらった。

なんでもないの?

「なんでもないよ…」

たけるがにっこりして、あたしのあたまなでた。

それからのたけるはちょっと、しゃべるのすくなくなった。

かえりがけ、とうこさんは。

おみせのまえでおわかれするとき。

「頑張ってね、みのりちゃん!これからも…頑張ってね」

あたしのて、にぎりしめた。

「がんばりますっ」

わらっていったら、とうこさんは。

「…じゃあね。みのりちゃん」

すこしさみしそうにわらった。

「みのりさん、酔っちゃったね」

うん。わいんおいしくてのみすぎたかな。

「もう寝ようね」

たけるがぴんくのぱじゃまきせてくれた。

ちゅー、したいのにな。

たけるがすこしわらって、あたしのあたまなでた。

「おいで。みのりさん」

べっどにふたりでねころんだ。

でも、ちゅー、したかったからたけるのうえにのっかって、かおみた。

ちょっとわらって、たけるがちゅー、してくれた。

そのままあたしのあたま、うででだきしめた。

「大好きだよ」

うん。あたしもすき。

「ああ…そうだ。みのりさんの着信音、変えてもいい?」

いいよお。

たけるがあたしのけいたいいじってにっこりした。

うたがながれてきた。

「あ、まいけるだあ」

「うん。You Are Not Alone。俺の気持ちとおんなじ曲だから、みのりさんが聴いてくれてたら良いな」

まいけるのうたと?でもそのうた、かなしいよ?

たけるがあたしのくびのぺんだんとへっどさわって。

「俺のMはずっと…大事にするからね」

て、ゆった。

「みのりさんは明日になったら忘れてるから、今のうちに言っとくね」

あたま、ぎゅうってした。

「俺はみのりさんの事、凄く凄く好きで、大好きだから。いつもみのりさんには幸せでいてほしいから」

しってるよ?

「俺は、離れてしまってもいつだってみのりさんの事好きでいるよ」

なんかわかんないよ。

「離れても俺は、心は、みのりさんの側にいるから。ずっと大好きだから。ずっと、みのりさんのこと想ってるから」

わかんない。なんか、かなしくなるよ、たける?

「ごめんね。泣かなくていいんだよ」

たけるがおでこにちゅーして。

愛してるよ。

て、ゆった。
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