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そのご
そのご-2
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振り向くと、なんか見た事ある男の子。
誰だっけ?。
茶髪にピアス。派手な色のスーツ。
「ユウだよぉー。忘れちゃった?」
尊の店のコ!
「お久しぶりでぇす」
ユウくんは相変わらずのにっこにこ。
「久しぶり…凄いね、良く覚えてたね」
「えー?だってそんなん当たり前だよぉー。みのりさんは」
「みのり、これも一緒に買って」
ユウくんと話してるあたしに、恭平が声かけてきた。
手には炭酸水のペットボトル。
ユウくんは、一瞬、驚いた顔で恭平を見た。
でもすぐににっこに顔に戻って。
「なんだぁ。一人じゃないんだ」
あたしを見て、笑った。
「あ、そう、友達なん」
恭平を指差して、答えた。
「ふうん」
ニコニコのまま、あたしと恭平を交互に見た。
あたしは、なんとなく。
それが嫌な感じで。ユウくんが嫌な感じ、やないけど。
「じゃあ、また!涼香さんによろしくね」
手を振りながら、ユウくんはコンビニ出て行った。
「なんだ、あれ」
涼香の名前が出たせいか、恭平がぼそっと言った。
タクシー乗り場に向かいながら、恭平が。
「一緒乗ってくか?」
と、聞いてきた。
まあ、帰る方向は同じだしな。
乗っけてってもらえば、タクシー代浮くしな。
恭平に返事しようとしたら。
あたしのWildWorldが鳴った。
ディスプレイには尊の名前。
時計見ればもうすぐ日付が変わる。
多分お店が忙しい時間で、普段はこんな時間に電話してこないのに。
「も、もしもし?」
『みのりさん?』
な。なんやろ?
『今、どこ?』
うん?なんで?
家出るとき、飲み行ってくる、てメッセージしといたのに。
「あ。さっきまで飲んでて、帰るとこ。今タクシー乗り場にいるよ」
『……一人?』
「え?いや、友達と一緒になって」
『……友達って、女の子?』
「うっ、うん、そう」
咄嗟に、ウソをついてしまった。
なんでかわからんけど、男と二人で飲むな、って尊に言われてるし。
恭平はただの同級生で、しかも涼香の彼氏。尊が心配する様な事は無いんだけどもさ。
『……みのりさん』
「な、なに?」
『そのまま、俺の家で待ってて?』
え?それは、別に。
「いいけど…」
『じゃあ、後でね』
そう言って、電話は切れた。
あたしはその時。
何も、気付いてなかった。
誰だっけ?。
茶髪にピアス。派手な色のスーツ。
「ユウだよぉー。忘れちゃった?」
尊の店のコ!
「お久しぶりでぇす」
ユウくんは相変わらずのにっこにこ。
「久しぶり…凄いね、良く覚えてたね」
「えー?だってそんなん当たり前だよぉー。みのりさんは」
「みのり、これも一緒に買って」
ユウくんと話してるあたしに、恭平が声かけてきた。
手には炭酸水のペットボトル。
ユウくんは、一瞬、驚いた顔で恭平を見た。
でもすぐににっこに顔に戻って。
「なんだぁ。一人じゃないんだ」
あたしを見て、笑った。
「あ、そう、友達なん」
恭平を指差して、答えた。
「ふうん」
ニコニコのまま、あたしと恭平を交互に見た。
あたしは、なんとなく。
それが嫌な感じで。ユウくんが嫌な感じ、やないけど。
「じゃあ、また!涼香さんによろしくね」
手を振りながら、ユウくんはコンビニ出て行った。
「なんだ、あれ」
涼香の名前が出たせいか、恭平がぼそっと言った。
タクシー乗り場に向かいながら、恭平が。
「一緒乗ってくか?」
と、聞いてきた。
まあ、帰る方向は同じだしな。
乗っけてってもらえば、タクシー代浮くしな。
恭平に返事しようとしたら。
あたしのWildWorldが鳴った。
ディスプレイには尊の名前。
時計見ればもうすぐ日付が変わる。
多分お店が忙しい時間で、普段はこんな時間に電話してこないのに。
「も、もしもし?」
『みのりさん?』
な。なんやろ?
『今、どこ?』
うん?なんで?
家出るとき、飲み行ってくる、てメッセージしといたのに。
「あ。さっきまで飲んでて、帰るとこ。今タクシー乗り場にいるよ」
『……一人?』
「え?いや、友達と一緒になって」
『……友達って、女の子?』
「うっ、うん、そう」
咄嗟に、ウソをついてしまった。
なんでかわからんけど、男と二人で飲むな、って尊に言われてるし。
恭平はただの同級生で、しかも涼香の彼氏。尊が心配する様な事は無いんだけどもさ。
『……みのりさん』
「な、なに?」
『そのまま、俺の家で待ってて?』
え?それは、別に。
「いいけど…」
『じゃあ、後でね』
そう言って、電話は切れた。
あたしはその時。
何も、気付いてなかった。
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