You Could Be Mine 【改訂版】

てらだりょう

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そのに

そのに-5

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ほんのりと湯気が立ち上る広いバスタブ。

ほど良い加減のお湯に身体を沈めて、身体洗う尊を眺める。

イイ男だよなぁ。

背高いし。

顔綺麗だし。

無駄な肉付いてないし。

お尻、キュッてしてるし。

混乱したまま、お風呂に連れて来られ。

「洗ってあげる」

たっぷり泡立てたスポンジで身体洗われ。

うわ。冷静になってくると、身体洗われるて。

すっげぇ恥ずかしい!

尊が洗い終わった自分の身体。

シャワーで流して、お湯に入ってきた。

「みのりさん、こっち来て?」

素直に、尊が拡げた足の間に、背中を向けておさまる。

「まだ怒ってるの?」

背中から抱き締めながら、あたしの肩にちょこんと顎を乗せる。

「怒ってるわけじゃ…」

ないけど。

「俺のものになるって言うのは、みのりさんの全部を俺に預けてほしいって事だよ?」

会ったばかりの相手に何でそこまで言えるんだろ?

「信じて?何があっても、俺がみのりさんの事守るから」

うっひゃあ。

そんな甘い言葉、初めて言われたよ。

甘いセリフがサラッと言えるあたり、やっぱホストだからかなぁ? 

半信半疑なあたし。

「あたしのどこが良いのかわかんない」

口から滑りだす疑問。

「だから全部好き。一目惚れって言ったでしょ」

「うん」

「可愛いなと思ったけど、セックスしてみて、もっと可愛いと思った」

尊が髪を撫でる。

「俺で感じてる顔も、イく時の顔も、声も全部好き。凄い可愛い。俺から離れちゃダメだよ?みのりさんは俺のなんだから」

そう言って、尊は唇を重ねた。

なんか、ずっと可愛いって言われてる様な気がする。

あたし一応年上なのに。

「あ。やべ…」

「ん?」

「してる時のみのりさん思い出したら」

「う?」

「勃ってきちゃった」 

微笑みを浮かべる尊の口元。

「ねぇ。みのりさん」

背中の下の辺りに当たってるモノが、なんとなく存在感を増してやがるな。

とは思ったけど。

「な、なに?」

尊は、微笑みながらあたしを見る。

な。

なんですか?

「ねえ。どうにかして?」

な、なにを!?

どうにかって、どうするのさ!?

尊は、立ち上がって浴槽の縁に腰を下ろす。

「みのりさん?」

うう。どうにかとは。

やっぱり、ナニをアレするとゆう。

ちらり、と尊の尊である存在に目をやる。

尊は何も言わずに、微笑んでるだけ。

く、くそぉ。

やってやらぁ!

覚悟決めて勢いつける。

「何も言ってないのに口でするなんて、みのりさん、どんだけイヤラシイの?」

尊が笑う。

やっぱりね。

言うと思ったよ。

このドS!

あたしは涙目で、尊を睨んだ。

「うそ。嬉しいよ」

尊の手があたしの頭を撫でる。

正直、そんなやったこととかあんまりないんだけど。

「みのりさん…んっ…上手。可愛い」

尊が気持ち良さそうにしてるから我慢した。

「ぅ…ん…もうダメ…出していい?」

ホントは嫌だけど、うん、て頷いた。

「…うっ」

尊が小さく呻いた。

あたしは尊から離れて、手で口を押さえながら尊を見た。

「飲んでよ」

微笑み浮かべながら言うどS。

どうしよう。

尊は、微笑んでるけど瞳は笑ってない。

涙目で息止めて飲み込んだ。

涙零れた。

「みのりさん?」

尊は縁から降りて、あたしの肩に手を置いた。

「もしかして…こんなことしたの、初めて?」

頷いたら。

尊はあたしを抱き締めて、何度も頭を撫でる。

「やっべ…凄い嬉しい…みのりさん、めちゃくちゃ好き」

それから一度軽くキスをして。

「あー…もう、可愛い。絶対離さないから」

ぎゅう、っと、あたしを抱き締めた。 

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