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番外編20 季節ものSS
おまけ 二 タガが外れたお二人(※)
しおりを挟むラブホテルの室内に転がり込むみたいになって、求め合うキスをしながらベッドに倒れ込んだ。
ズボンと下着を一気に引きずりおろされて、ローションを塗った指が尻を割って、ぬちゃぬちゃと音を立てながら乱暴にねじ込んでくる。
和臣さんも服を着たままだ。
スラックスの前だけ開けて、片手で軽くしこしこと上下して、赤黒いそれを正常位で、穴に押しつけてくる。
分厚くて濡れた先端が当たる。
「和臣さんっ、早く、早く入れて、欲しい」
「多紀くん……んっ、あ、あっ……!」
にゅぷ、と浅くしたあと、一息に深くまで来た。
「あっ! あ、あ、あん」
「はぁ、入った……。あんな目で見るなんて、外で犯すとこだった。ねぇ、なにこれ。こんな状態で歩いてたの?」
感じる位置を的確に掘ってくる。極太で、がちがちで、こんなのでやられたらひとたまりもない。視界がちかちかする。
じんじんと熱いふちが限界まで広げられて満たされて、このまま突き刺されていたい。
「あっ、んっ、かず、おみ、さぁんっ」
「こんなの、俺のちんぽ欲しがりすぎじゃん、あー、とろとろ。ねー、多紀くん?」
和臣さんがたまらなさそうにばちばち突いてくる。それに合わせて俺は自ら結合部をこすりつけておねだりしてる。
一番気持ちいいところに当ててもらって、下半身が悦びすぎてゆるゆる。
「んっんっ、好きっ、ちんぽ好き、そこ好き、和臣さんっ、好きっ、あっあっ、あっ」
「多紀くん、舌出して」
「んっ」
舌を食われた。もぐもぐされながら、つながってる局部がぐちゅぐちゅと粘着質な音を立てる。
「かきまわ、あっ、あふ、うぅ」
「あー、すっごい……」
「和臣さん、俺っ、もぉ、イく」
高まりすぎて、なかでとっくにイってる。昨日の余韻みたいなのもあるし。
「イってるでしょ。先に言わなきゃだめじゃん」
顎を掴まれて口づけられて、唾液が流れこんでくる。口の周りべたべた。
背筋がぞくぞくする。
「ごめんなさい、イきました……」
「知ってるよ」
どくん、となかで大きくなった。
「おっきい……あっ、俺、イく、また、イく」
和臣さん、服まで汗ばんでる。雄っぽいにおい。こちらまでかっと熱くなるような熱気。俺をいやらしく興奮させる。獰猛なけだもの。
「多紀くん、なかでイくの大好きだね。まだちんぽ触ってないよ」
「好き……」
全身で覆いかぶさって、縫い付けられるみたいに揺さぶられて、俺のものは腹にこすれて射精した。
「あっ、出るっ、出た、あっ、あっ」
「すり潰しちゃお。多紀くんちんぽは勝手に無駄打ちしていていいよ」
「出ちゃ、あう、精子っ、出てるっ」
和臣さんは起き上がって、射精中の俺のペニスを掴んだ。意地悪な指先が精液を噴出している鈴口を抉る。
「ひっ、やめてっ、やだぁ!」
「でもこれ俺のものだからさ」
好きにさせてもらうねと笑って、和臣さんは敏感なそれを思い切り扱く。
「やら、やめて、死んじゃう、らめ」
息も絶え絶えに懇願するもやめてもらえず、あたりは潮でびちゃびちゃ。和臣さんの手も腰も止まらない。
俺は泣きながら何度もイった。
「ひっ、なかイっちゃう、イくっ、あっあっ、きもちい、らめ、おっきぃ」
「このまま、奥に入れるよ」
ふたたび、覆いかぶさって、俺の肩を強く掴んで押してきた。逃げないように。
俺の足先は期待で勝手にぴんと伸びてる。逃げるどころか、思いっきり両足を開いて、受け入れ姿勢。
「入っちゃうぅ……!」
和臣さんはくすくす笑いながら、くぐもった声で、怒ってるみたいに言う。
「入れるんだよ」
「そこ、だめぇ」
和臣さんは凶暴な顔つきで止まった。
止まらないで。
「だめなの?」
なんで、止めることができるの。
俺は止められない。和臣さんの体に必死に縋りついて押しつける。
「くださいっ、欲しい、ちんぽ欲しい、奥に、和臣さんっ、っ、う、あ、あーっ!」
ぐぷ、と腹の中が音を立てた。
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