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番外編20 季節ものSS
帰省するお二人と一匹 六 タガが外れる(※)
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シャワーをふたりで浴びて、……シャワー室でもエッチして……結局、客間は使わず、和臣さんのシングルベッドでふたりで寝た。
シングル狭いよ。起きたら体がちがち。
午前六時にいつものように目覚めて着替えながらいちゃいちゃし、一階に降りていく。
ダイニングに顔を出すと、太郎さんがいた。ダイニングテーブルでコーヒーを飲みながら新聞を読んでいる。
「あれ。太郎兄さん。おはよう。帰ってきてたんだ」
「おはようございます!」
「おはよう、三郎。相田くん。さっきな。ふたりも来てたのか」
「帰省中だよ」
と、お母さんの部屋のほうから、とたとたと大和が出てきた。
リビングで起きつつあるタロとジロに合流していく。朝の挨拶をしているらしい。お互いのにおいを嗅いでる。
「大和連れか。新幹線で来たのか?」
「ううん。レンタカー。兄さんは?」
「俺はバイク」
ダイニングに瑞穂さんが顔を出した。
「おはようございます。三郎坊ちゃま、多紀ちゃま」
「おはよう」
「おはようございます!」
「三郎、相田くん。いまからタロとジロの散歩行くんだが、大和も連れていっていいか」
「いいよ。俺たちも行くよ」
とそこへお母さんが起きてくる。
「え、わたしも行くー! 大和! おいで!」
「そんなに大勢で行くのもな……ほら、伯父上のところのワガママ末娘がコーギーを飼いはじめたんで、公園で会うぞ」
「じゃあ俺は行かない」
和臣さんはすぐ引き下がった。伯父さまの末の娘さんは、つまり太郎お兄さんや和臣さんたち四兄弟の従妹。
四兄弟とは年齢が離れていて高校生だったはず。和臣さんのことがひときわお気に入りで、幼いころから、会うとべったりらしい。
大和は時々うちに遊びに来る太郎お兄さんにも懐いている。
なんでここにいるの? と不思議そうにふんふん鼻を鳴らしながらすり寄っていって、頭をぽんぽんされてご満悦。足元にスフィンクス鎮座。
太郎さんはボス感が強くて、いかにもご主人様。リードを渡すと手慣れた仕草でつけてくれる。
「おら。大和。散歩行くぞ。散歩」
「多紀ちゃんはどうする?」
「多紀くんは俺の散歩」
和臣さんが答えると三人が噴き出した。
「はいはい」
「大和はわたし、タロは瑞穂さん、ジロはお兄ちゃんね。んで、多紀ちゃんは和臣。よろしく」
役割分担。
それから三人と三匹を送り出して、和臣さんと二人きり。
和臣さんはここがリビングだと忘れて唸り声をあげながらぐいぐい噛んで脱がせようとしてくるし。この猛犬め。
「もー。昨日たくさんしたのに」
「シャワー室いこう。ちょっとだけ入れたい」
「ちょっとだけとか言っちゃって」
「んー? 正確に言おうか? じゃあ、多紀くんが潮吹きするまでやりたい。最低でも二回は生中出しして、アナルとろとろになるまで犯したい」
「……そんな時間ないでしょ」
「リアルタイムアタック」
結局和臣さんに連れられてシャワー室でしようとしたけど、みなさまが帰ってきてしまい、慌てて中断し、散歩に出発。
ふたりとも不完全燃焼だったので、途中で我慢できずにラブホテルを探してまたやった。
自宅マンションは防音とはいえ声は小さくしてる。だから久しぶりにラブホテルに入って、場所柄のせいかタガが外れた。
和臣さんは野獣みたいに激しいし、俺はあまりに激しく求められて気持ち良すぎて俺のほうからもしつこく求めては期待以上にやられて、声を我慢しなくていいから泣き叫んじゃうしで、お互いにお互いの汁まみれになって、声がかすれるほどやりまくってしまった。
シングル狭いよ。起きたら体がちがち。
午前六時にいつものように目覚めて着替えながらいちゃいちゃし、一階に降りていく。
ダイニングに顔を出すと、太郎さんがいた。ダイニングテーブルでコーヒーを飲みながら新聞を読んでいる。
「あれ。太郎兄さん。おはよう。帰ってきてたんだ」
「おはようございます!」
「おはよう、三郎。相田くん。さっきな。ふたりも来てたのか」
「帰省中だよ」
と、お母さんの部屋のほうから、とたとたと大和が出てきた。
リビングで起きつつあるタロとジロに合流していく。朝の挨拶をしているらしい。お互いのにおいを嗅いでる。
「大和連れか。新幹線で来たのか?」
「ううん。レンタカー。兄さんは?」
「俺はバイク」
ダイニングに瑞穂さんが顔を出した。
「おはようございます。三郎坊ちゃま、多紀ちゃま」
「おはよう」
「おはようございます!」
「三郎、相田くん。いまからタロとジロの散歩行くんだが、大和も連れていっていいか」
「いいよ。俺たちも行くよ」
とそこへお母さんが起きてくる。
「え、わたしも行くー! 大和! おいで!」
「そんなに大勢で行くのもな……ほら、伯父上のところのワガママ末娘がコーギーを飼いはじめたんで、公園で会うぞ」
「じゃあ俺は行かない」
和臣さんはすぐ引き下がった。伯父さまの末の娘さんは、つまり太郎お兄さんや和臣さんたち四兄弟の従妹。
四兄弟とは年齢が離れていて高校生だったはず。和臣さんのことがひときわお気に入りで、幼いころから、会うとべったりらしい。
大和は時々うちに遊びに来る太郎お兄さんにも懐いている。
なんでここにいるの? と不思議そうにふんふん鼻を鳴らしながらすり寄っていって、頭をぽんぽんされてご満悦。足元にスフィンクス鎮座。
太郎さんはボス感が強くて、いかにもご主人様。リードを渡すと手慣れた仕草でつけてくれる。
「おら。大和。散歩行くぞ。散歩」
「多紀ちゃんはどうする?」
「多紀くんは俺の散歩」
和臣さんが答えると三人が噴き出した。
「はいはい」
「大和はわたし、タロは瑞穂さん、ジロはお兄ちゃんね。んで、多紀ちゃんは和臣。よろしく」
役割分担。
それから三人と三匹を送り出して、和臣さんと二人きり。
和臣さんはここがリビングだと忘れて唸り声をあげながらぐいぐい噛んで脱がせようとしてくるし。この猛犬め。
「もー。昨日たくさんしたのに」
「シャワー室いこう。ちょっとだけ入れたい」
「ちょっとだけとか言っちゃって」
「んー? 正確に言おうか? じゃあ、多紀くんが潮吹きするまでやりたい。最低でも二回は生中出しして、アナルとろとろになるまで犯したい」
「……そんな時間ないでしょ」
「リアルタイムアタック」
結局和臣さんに連れられてシャワー室でしようとしたけど、みなさまが帰ってきてしまい、慌てて中断し、散歩に出発。
ふたりとも不完全燃焼だったので、途中で我慢できずにラブホテルを探してまたやった。
自宅マンションは防音とはいえ声は小さくしてる。だから久しぶりにラブホテルに入って、場所柄のせいかタガが外れた。
和臣さんは野獣みたいに激しいし、俺はあまりに激しく求められて気持ち良すぎて俺のほうからもしつこく求めては期待以上にやられて、声を我慢しなくていいから泣き叫んじゃうしで、お互いにお互いの汁まみれになって、声がかすれるほどやりまくってしまった。
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