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番外編20 季節ものSS
帰省するお二人と一匹 五 塞いだまま(※)
しおりを挟む和臣さんの濡れた先端が俺を抉って、ゆっくりねっちり挿入してくる。
深くまでおさめられて、吐息が漏れた。
「っ、ふぅ……」
「狭い……もっとゆるめて」
「む、むり……」
「ん……」
和臣さんはそのまましばらく停止してる。深くて苦しくて、息ができない。
「っ、和臣さん、うごいて……」
「いま動くと激しくしちゃいそう。多紀くんが動いてみて」
なかを満たす和臣さんを締めながら、俺は腰を擦りつける。
浅くしようと腰を引くと、和臣さんは俺の肩を片腕で固定して、逃してくれない。
ふたたび深くきた。
「あっ、あう……!」
「しー。静かに」
「っ、和臣さぁん、深いとこ、ばっか……!」
「でもまだ入るよ。わかってると思うけど」
「そこは、まだ、いれないで……」
固定されながら腰を揺らす。和臣さんも軽く突いてくる。ベットが軋まないように、腰だけを擦りつける。
太くて熱い肉棒を挿入されて、奥が欲しがってる。
頑張って声を抑えてるものの、短い喘ぎはどうしても漏れる。
「あ、ァ、ん、んっ、ふ、っ」
「あー、可愛いよ。声我慢してる多紀くんも可愛いね……」
和臣さんは俺を潰すようにのしかかってきた。寝バック。汗ばんたえりあしをかじりながら、肩を強く掴まれる。軽く突きながら。
入れる気だ。
「待って、待っ……」
体の奥が、突かれてちゅぽ、ちゅぽ、と粘着質な音を立てながら、和臣さんの探る先端を欲しがって、吸い付いている。
「ごめんね。ここをこすりたくてさ。朝からずーっと狙ってた。無邪気に笑ってる多紀くんが、ここに俺の生ちんぽハメられてよがるの想像してた」
ついばむように丁寧に突かれて、あと少しで入ってしまう。
「ぁっ、らめ、ん、あ」
「ゆーっくり入れようね」
宣言通り、ことさらゆっくり。
「っ、や、っ、ん、んー!」
「多紀くん……声大きいよ」
和臣さんは大きな手で俺の口を覆う。入った途端に、和臣さんは小刻みにそこを抉る。
「っ、っ、んっ……!!」
「欲しかったくせに」
「っ、ん、んぅ!」
「ほら、どうされたいの?」
奥で止まって、和臣さんの手が離れる。起き上がって、引き抜かれた。
俺は酸欠でくたくたになりつつ、振り返って、ベッドの正座している和臣さんの上にまたがる。
両腕を和臣さんの肩に回してキスをねだると、和臣さんが上も下も串刺しにしてきた。自重でもっと深くまでくる。
舌を絡め取られながら。
「対面座位好きだね」
「ぜんぶ好き……」
「愛してる。多紀くん」
「和臣さん、俺も、愛してる……」
「やば、イきそう……中に出すよ」
突き上げられて俺も頭が真っ白。体内で射精されているのを感じて、全身が熱くなって何度もイった。
和臣さんも真っ赤になって汗だく。俺も汗だく。激しくキスしながら抱き合う。
体温熱いな。唾液も。
「んぅ、多紀くん……」
「和臣さんの精液、垂れそう……」
「ちんぽで塞いだままシャワー室行く?」
客間の向こうだから一度廊下に出ないといけないのに。
「ばか……」
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