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番外編20 季節ものSS
年度末のお二人 三 多紀を吸う和臣 Side和臣(※)
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「おはようございます」
「ん……おはよ」
朝起きると、俺は多紀くんの腕の中で丸まって寝ていた。覚醒して目を開けてこすっていると、多紀くんからのキス。
うーん、最高の目覚め。永遠にこうしていたい。
「和臣さん、誕生日プレゼント何にしますか?」
一緒に買いにいこうって約束してるんだった。
「多紀くんは?」
「んー、考えてます」
「了解」
お互いに有給休暇。大好きな多紀くんとふたりで過ごす三連休。
俺、すでに誕生日プレゼント、もらっていると思うよ。多紀くんと過ごす時間。誕生日をつなげて三連休にしようと話し合った二月末以降、幸せでたまらなかったもんね。
多紀くんの生まれた日に多紀くんを独占できるって、配偶者特権が凄すぎる。俺、前世でどんな徳を積んだんだろ……?
まさかあとで大きなしっぺ返しが……!?
マイナス思考はよそう。現実になったら困る。
それにしてもまだ眠たいな。
もそもそと起きて多紀くんの上になって、愛しい多紀くんのこめかみにちゅう。髪の毛に鼻を埋めてにおいを嗅ぐ。すんすん。すんすん。
ほっぺたにもちゅーしちゃお。はむはむ。唇で味わう多紀くん。
多紀くんはくすくす笑っている。天使かな??? 俺の天使だったね……。きゅん。
「誕生日プレゼントは、二十四時間連続、いや、今から休み明けまでぶっ通しで、多紀くんを吸う権利がいいな」
「ぶははっ。猫吸いとか犬吸いじゃなくて俺吸い!」
「俺はいつだって本気だよ」
「ですねっ」
「ねぇ、多紀くん。愛してる……愛してるよ」
と言いながら、多紀くんの肌に舌を這わせる。多紀くんの裸体。昨日、エッチ後、がんばって起きて二人でシャワーを浴び、全裸で寝たのだった。
あったかくて気持ちいい。すべすべ。手足を絡ませるだけで多幸感に包まれる。
多紀くんが俺の腕の中で目を細めて幸せそうに笑っている……。自分自身の幸福が信じられない。俺の幸せの理想形。ユートピア。
多紀くんのあちこちのにおいを嗅いで舐めて、おへそやその下までたどり着く。
「あっ」
多紀くんが漏らした喘ぎに俺は顔をあげた。
「くすぐったい?」
「や、おなか押さないで……」
「ごめん、苦しかった?」
おへそをちろちろ舐めながら多紀くんの顔を確認すると、すっかりへろへろになってる。
涙目に荒い息、頬を赤くて、唾を飲み込む喉の動きが煽情的。優勝。
「ちがくて……押されると……中が……寝る前のエッチ、思い出しちゃう……」
多紀くんが目を伏せて恥ずかしそうに言い終わる前に、俺は完勃ち。
いつの間に俺を煽るのがこんなにもお上手に……?
「久しぶりのエッチ、気持ちよかったね。多紀くんのおねだり、すっごく可愛かったよ」
「やっ、押されると、だから、あっ」
薄いおなかを指先でたどりながら、軽くとんとん。
「ン、あ、あ……、あ、あぅ」
多紀くん、全然嫌がっていない。手は枕を掴んだりシーツを掴んでいる。
「あっ、待って、まっ、あっ、ふ」
声が漏れる。びくびく震えている。もしかして甘イキしてる?
えっちすぎないか……。
指でとんとんするうちに多紀くんも勃ってる。鈴口にたまって竿に垂れた我慢汁も吸いたいものの、まだおあずけ。
「和臣さん……」
「欲しい? 入れよっか?」
「和臣さんの、舐めたいです……」
ローションに手を伸ばそうとするのを押し留め、多紀くんは俺の股間に手を伸ばして、先端を親指の腹で責めながら絞るように扱く。
多紀くんの手にやられるのは何度やられても気持ちいい。
多紀くんの手。この手を見たり、繋いだりするたび、この手が俺のペニスに伸びてきて、掴んで扱いてるんだな……と、俺は日々再認識しているのである。うんうん。
「多紀くん、手コキも上手になったね」
「ん……和臣さん、下になって」
俺が仰向けになると、多紀くんは俺の両足の間に座って、屹立を両手でつかみ、舌を使って裏側をぺろぺろ舐めてくる。
可能であれば撮影したい。誕生日プレゼント……断られるかな?
多紀くんの舌が、唇が、俺のカリにまとわりつく。眉を寄せて口を開けて頬張って、吸いながら唇で扱いている。才能が開花している。
「多紀くん、可愛い。可愛いよ」
「ン、ん、ふ、ん」
「すごい気持ちい、多紀くんやらしい、エロい。ちんぽ美味しそうに食べるの反則」
多紀くんの後頭部を両手でホールドして、下から突き上げるように揺さぶる。
苦しそうにしつつも嫌がらない。ドMの素質のある多紀くん。
多紀くんの口から引っこ抜く。ベッドの上でくったりしている多紀くんの股間を確認すると、我慢汁でシーツに染みができていた。漏らしすぎ。きゅん。
「ん……おはよ」
朝起きると、俺は多紀くんの腕の中で丸まって寝ていた。覚醒して目を開けてこすっていると、多紀くんからのキス。
うーん、最高の目覚め。永遠にこうしていたい。
「和臣さん、誕生日プレゼント何にしますか?」
一緒に買いにいこうって約束してるんだった。
「多紀くんは?」
「んー、考えてます」
「了解」
お互いに有給休暇。大好きな多紀くんとふたりで過ごす三連休。
俺、すでに誕生日プレゼント、もらっていると思うよ。多紀くんと過ごす時間。誕生日をつなげて三連休にしようと話し合った二月末以降、幸せでたまらなかったもんね。
多紀くんの生まれた日に多紀くんを独占できるって、配偶者特権が凄すぎる。俺、前世でどんな徳を積んだんだろ……?
まさかあとで大きなしっぺ返しが……!?
マイナス思考はよそう。現実になったら困る。
それにしてもまだ眠たいな。
もそもそと起きて多紀くんの上になって、愛しい多紀くんのこめかみにちゅう。髪の毛に鼻を埋めてにおいを嗅ぐ。すんすん。すんすん。
ほっぺたにもちゅーしちゃお。はむはむ。唇で味わう多紀くん。
多紀くんはくすくす笑っている。天使かな??? 俺の天使だったね……。きゅん。
「誕生日プレゼントは、二十四時間連続、いや、今から休み明けまでぶっ通しで、多紀くんを吸う権利がいいな」
「ぶははっ。猫吸いとか犬吸いじゃなくて俺吸い!」
「俺はいつだって本気だよ」
「ですねっ」
「ねぇ、多紀くん。愛してる……愛してるよ」
と言いながら、多紀くんの肌に舌を這わせる。多紀くんの裸体。昨日、エッチ後、がんばって起きて二人でシャワーを浴び、全裸で寝たのだった。
あったかくて気持ちいい。すべすべ。手足を絡ませるだけで多幸感に包まれる。
多紀くんが俺の腕の中で目を細めて幸せそうに笑っている……。自分自身の幸福が信じられない。俺の幸せの理想形。ユートピア。
多紀くんのあちこちのにおいを嗅いで舐めて、おへそやその下までたどり着く。
「あっ」
多紀くんが漏らした喘ぎに俺は顔をあげた。
「くすぐったい?」
「や、おなか押さないで……」
「ごめん、苦しかった?」
おへそをちろちろ舐めながら多紀くんの顔を確認すると、すっかりへろへろになってる。
涙目に荒い息、頬を赤くて、唾を飲み込む喉の動きが煽情的。優勝。
「ちがくて……押されると……中が……寝る前のエッチ、思い出しちゃう……」
多紀くんが目を伏せて恥ずかしそうに言い終わる前に、俺は完勃ち。
いつの間に俺を煽るのがこんなにもお上手に……?
「久しぶりのエッチ、気持ちよかったね。多紀くんのおねだり、すっごく可愛かったよ」
「やっ、押されると、だから、あっ」
薄いおなかを指先でたどりながら、軽くとんとん。
「ン、あ、あ……、あ、あぅ」
多紀くん、全然嫌がっていない。手は枕を掴んだりシーツを掴んでいる。
「あっ、待って、まっ、あっ、ふ」
声が漏れる。びくびく震えている。もしかして甘イキしてる?
えっちすぎないか……。
指でとんとんするうちに多紀くんも勃ってる。鈴口にたまって竿に垂れた我慢汁も吸いたいものの、まだおあずけ。
「和臣さん……」
「欲しい? 入れよっか?」
「和臣さんの、舐めたいです……」
ローションに手を伸ばそうとするのを押し留め、多紀くんは俺の股間に手を伸ばして、先端を親指の腹で責めながら絞るように扱く。
多紀くんの手にやられるのは何度やられても気持ちいい。
多紀くんの手。この手を見たり、繋いだりするたび、この手が俺のペニスに伸びてきて、掴んで扱いてるんだな……と、俺は日々再認識しているのである。うんうん。
「多紀くん、手コキも上手になったね」
「ん……和臣さん、下になって」
俺が仰向けになると、多紀くんは俺の両足の間に座って、屹立を両手でつかみ、舌を使って裏側をぺろぺろ舐めてくる。
可能であれば撮影したい。誕生日プレゼント……断られるかな?
多紀くんの舌が、唇が、俺のカリにまとわりつく。眉を寄せて口を開けて頬張って、吸いながら唇で扱いている。才能が開花している。
「多紀くん、可愛い。可愛いよ」
「ン、ん、ふ、ん」
「すごい気持ちい、多紀くんやらしい、エロい。ちんぽ美味しそうに食べるの反則」
多紀くんの後頭部を両手でホールドして、下から突き上げるように揺さぶる。
苦しそうにしつつも嫌がらない。ドMの素質のある多紀くん。
多紀くんの口から引っこ抜く。ベッドの上でくったりしている多紀くんの股間を確認すると、我慢汁でシーツに染みができていた。漏らしすぎ。きゅん。
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