339 / 366
番外編20 季節ものSS
年度末のお二人 二 交尾されてる Side多紀(※)
しおりを挟む
「あー、絡みついてる……はー……」
和臣さんが好きな体位。
バックで、背中に覆いかぶさってきて、俺の背中と和臣さんの胸がこすれる。お互いにすっかり汗ばんでいる。
臀部を鷲掴みにして広げながら奥までおさめられて、俺は震えつつ枕に顔を埋めて声を押し殺す。午前一時だし。
「っ、う、……和臣さん、今日、おっきい……」
「疲れてるせいかな。まだ入るよ」
疲れているせいで余計巨大化しているらしきそれの分厚い先っぽで小刻みにとんとんされると、おなかの奥が切なくて声が我慢できない。両足が震えて、足の指も開いて、泣きそう。
「も、もう、そこ……やばいって……」
雄にこじ開けられている。物理的にも精神的にも支配されている感覚に、簡単に屈している。入っちゃいけないところ。
そこに入れられると、俺は……。
「全部入れる? どうする?」
和臣さんは俺の耳のふちをかじっている。息が熱い。
「あ……訊かないで……耳、かじらないで、くすぐったい……うう、んん」
「頭回らないから、ちゃんと答えてくれないとわかんない。どうする? ちんぽ全部入れたほうがいい? 入れてあげようか?」
意地悪。耳かじかじ。鼻息が耳の穴をくすぐって熱くてたまらない。俺が熱いのか、和臣さんが熱いのかわからない。
これ以上入ったらやばい。これ以上は……。その分厚い亀頭を、ずぶりとはめられると、イくのが止まらなくなるから……。
和臣さんは腰を引いて、浅いところをにゅくにゅく出入りしている。そこも好きで、好きなところをこすられてる。久しぶりで気持ちいい。
「あっ、は、あ、ん、う、あ……」
「疲れすぎててぎんぎん……」
「ん、固い、おっきい」
「ごめん、イきそう、眠い……」
そうだ、和臣さん、忙しくて睡眠時間足りてない。いつもみたいに何回もするのは無理で、射精したらそのまま寝るんじゃないかな。
腰の動きが早まってる。荒くなってる。声も切羽詰まっている。
「あ、多紀くん、あー、気持ちい……あっ、あ」
「か、かずおみさん」
「ごめん、限界近い。多紀くんイった?」
「ま、まだ、あっあっ」
「俺、イきそう……このままイっていいの? 多紀くんイける?」
「待って、あ、ま、待って」
俺は慌てて後ろに手を伸ばして、和臣さんの太ももを引き寄せる。力が足りなくて引き寄せられてくれない。
もっと奥……。腰を突き上げてこすりつけようとするのに、タイミングが合わなくて浅いまま。じれったい。
「はー、多紀くん。どうするの? 俺のちんぽ、限界なんだけど。イきたい?」
意地悪。動きを止め、和臣さんはペニスを引き抜いた。
「入れてください……」
「どこに?」
俺は臀部を両手で掴んで、ひくひくしている尻穴を突き出す。和臣さんは先っぽを少しだけ出し入れしている。
「奥まで……全部入れて……」
「いいよ」
ことさらゆっくりと、しかし止まらずに、和臣さんは俺のいちばん奥まで入ってきた。奥のほうでずぷ、と貫かれるといつもより深くて生理的な涙が出てくる。
「う、あ、は……」
「全部入れてあげたよ。ほら、どう?」
「気持ちい……」
和臣さんは動かずに止まっている。深い。俺は貫かれて絶頂してよだれを垂らしている。
「ぁっ、も、あ、あぁっ!」
がたがた震えながら射精。声にならない。精液が飛んで、なのに容赦なく突かれて潮吹き。
「ちゃんとイった?」
「イ、イっ、は、い、イってる、イく、イ……っ!」
「多紀くん、お尻こすりつけてきてえっちぃよ……。上向いて膝持って。種付けする」
和臣さんにひっくり返されて俺は仰向けで膝を抱えて待つ。和臣さんは切っ先で抉るようにしながら俺の上に座る。
上から潰されるみたい。すり潰されるみたいにかき混ぜられる。
潮吹きが止まらない。声も我慢できない。頭が真っ白で感じ過ぎている結合部の交尾の音と肌がふっかる音だけ。
「イくっ、あ、あー……!」
「イきそ……あー、イく……」
俺は和臣さんの首に腕を回して縋りついて引き寄せ、唇を貪った。上も下も何もかも全部欲しい。
「ん……」
「和臣さん、好き……」
和臣さんはめちゃくちゃ嬉しそうにほほえみながら、何も言わずに、背中に腕を回して抱きしめてくる。
和臣さんが好きな体位。
バックで、背中に覆いかぶさってきて、俺の背中と和臣さんの胸がこすれる。お互いにすっかり汗ばんでいる。
臀部を鷲掴みにして広げながら奥までおさめられて、俺は震えつつ枕に顔を埋めて声を押し殺す。午前一時だし。
「っ、う、……和臣さん、今日、おっきい……」
「疲れてるせいかな。まだ入るよ」
疲れているせいで余計巨大化しているらしきそれの分厚い先っぽで小刻みにとんとんされると、おなかの奥が切なくて声が我慢できない。両足が震えて、足の指も開いて、泣きそう。
「も、もう、そこ……やばいって……」
雄にこじ開けられている。物理的にも精神的にも支配されている感覚に、簡単に屈している。入っちゃいけないところ。
そこに入れられると、俺は……。
「全部入れる? どうする?」
和臣さんは俺の耳のふちをかじっている。息が熱い。
「あ……訊かないで……耳、かじらないで、くすぐったい……うう、んん」
「頭回らないから、ちゃんと答えてくれないとわかんない。どうする? ちんぽ全部入れたほうがいい? 入れてあげようか?」
意地悪。耳かじかじ。鼻息が耳の穴をくすぐって熱くてたまらない。俺が熱いのか、和臣さんが熱いのかわからない。
これ以上入ったらやばい。これ以上は……。その分厚い亀頭を、ずぶりとはめられると、イくのが止まらなくなるから……。
和臣さんは腰を引いて、浅いところをにゅくにゅく出入りしている。そこも好きで、好きなところをこすられてる。久しぶりで気持ちいい。
「あっ、は、あ、ん、う、あ……」
「疲れすぎててぎんぎん……」
「ん、固い、おっきい」
「ごめん、イきそう、眠い……」
そうだ、和臣さん、忙しくて睡眠時間足りてない。いつもみたいに何回もするのは無理で、射精したらそのまま寝るんじゃないかな。
腰の動きが早まってる。荒くなってる。声も切羽詰まっている。
「あ、多紀くん、あー、気持ちい……あっ、あ」
「か、かずおみさん」
「ごめん、限界近い。多紀くんイった?」
「ま、まだ、あっあっ」
「俺、イきそう……このままイっていいの? 多紀くんイける?」
「待って、あ、ま、待って」
俺は慌てて後ろに手を伸ばして、和臣さんの太ももを引き寄せる。力が足りなくて引き寄せられてくれない。
もっと奥……。腰を突き上げてこすりつけようとするのに、タイミングが合わなくて浅いまま。じれったい。
「はー、多紀くん。どうするの? 俺のちんぽ、限界なんだけど。イきたい?」
意地悪。動きを止め、和臣さんはペニスを引き抜いた。
「入れてください……」
「どこに?」
俺は臀部を両手で掴んで、ひくひくしている尻穴を突き出す。和臣さんは先っぽを少しだけ出し入れしている。
「奥まで……全部入れて……」
「いいよ」
ことさらゆっくりと、しかし止まらずに、和臣さんは俺のいちばん奥まで入ってきた。奥のほうでずぷ、と貫かれるといつもより深くて生理的な涙が出てくる。
「う、あ、は……」
「全部入れてあげたよ。ほら、どう?」
「気持ちい……」
和臣さんは動かずに止まっている。深い。俺は貫かれて絶頂してよだれを垂らしている。
「ぁっ、も、あ、あぁっ!」
がたがた震えながら射精。声にならない。精液が飛んで、なのに容赦なく突かれて潮吹き。
「ちゃんとイった?」
「イ、イっ、は、い、イってる、イく、イ……っ!」
「多紀くん、お尻こすりつけてきてえっちぃよ……。上向いて膝持って。種付けする」
和臣さんにひっくり返されて俺は仰向けで膝を抱えて待つ。和臣さんは切っ先で抉るようにしながら俺の上に座る。
上から潰されるみたい。すり潰されるみたいにかき混ぜられる。
潮吹きが止まらない。声も我慢できない。頭が真っ白で感じ過ぎている結合部の交尾の音と肌がふっかる音だけ。
「イくっ、あ、あー……!」
「イきそ……あー、イく……」
俺は和臣さんの首に腕を回して縋りついて引き寄せ、唇を貪った。上も下も何もかも全部欲しい。
「ん……」
「和臣さん、好き……」
和臣さんはめちゃくちゃ嬉しそうにほほえみながら、何も言わずに、背中に腕を回して抱きしめてくる。
70
お気に入りに追加
1,986
あなたにおすすめの小説
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)
変なαとΩに両脇を包囲されたβが、色々奪われながら頑張る話
ベポ田
BL
ヒトの性別が、雄と雌、さらにα、β、Ωの三種類のバース性に分類される世界。総人口の僅か5%しか存在しないαとΩは、フェロモンの分泌器官・受容体の発達度合いで、さらにI型、II型、Ⅲ型に分類される。
βである主人公・九条博人の通う私立帝高校高校は、αやΩ、さらにI型、II型が多く所属する伝統ある名門校だった。
そんな魔境のなかで、変なI型αとII型Ωに理不尽に執着されては、色々な物を奪われ、手に入れながら頑張る不憫なβの話。
イベントにて頒布予定の合同誌サンプルです。
3部構成のうち、1部まで公開予定です。
イラストは、漫画・イラスト担当のいぽいぽさんが描いたものです。
最新はTwitterに掲載しています。
執着男に勤務先を特定された上に、なんなら後輩として入社して来られちゃった
パイ生地製作委員会
BL
【登場人物】
陰原 月夜(カゲハラ ツキヤ):受け
社会人として気丈に頑張っているが、恋愛面に関しては後ろ暗い過去を持つ。晴陽とは過去に高校で出会い、恋に落ちて付き合っていた。しかし、晴陽からの度重なる縛り付けが苦しくなり、大学入学を機に逃げ、遠距離を理由に自然消滅で晴陽と別れた。
太陽 晴陽(タイヨウ ハルヒ):攻め
明るく元気な性格で、周囲からの人気が高い。しかしその実、月夜との関係を大切にするあまり、執着してしまう面もある。大学卒業後、月夜と同じ会社に入社した。
【あらすじ】
晴陽と月夜は、高校時代に出会い、互いに深い愛情を育んだ。しかし、海が大学進学のため遠くに引っ越すことになり、二人の間には別れが訪れた。遠距離恋愛は困難を伴い、やがて二人は別れることを決断した。
それから数年後、月夜は大学を卒業し、有名企業に就職した。ある日、偶然の再会があった。晴陽が新入社員として月夜の勤務先を訪れ、再び二人の心は交わる。時間が経ち、お互いが成長し変わったことを認識しながらも、彼らの愛は再燃する。しかし、遠距離恋愛の過去の痛みが未だに彼らの心に影を落としていた。
更新報告用のX(Twitter)をフォローすると作品更新に早く気づけて便利です
X(旧Twitter): https://twitter.com/piedough_bl
制作秘話ブログ: https://piedough.fanbox.cc/
メッセージもらえると泣いて喜びます:https://marshmallow-qa.com/8wk9xo87onpix02?t=dlOeZc&utm_medium=url_text&utm_source=promotion
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる