エリート先輩はうかつな後輩に執着する

みつきみつか

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番外編16 甘やかされ放題デー

四 要望どおり(※)

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 要望どおり、俺は体を浮かせた。
 胸をそらせて、両腕を背後に回して、和臣さんの太ももに両手をついて、膝でピストンしている様子を、和臣さんに見えるようにする。
 恥ずかしいけど、今日は無抵抗。そういう約束だから。無粋なツッコミは入れないようにと。ツンもいらない、とか。
 なんだよツンって。

「いいね。俺のちんぽ美味しそうに咥えてる。多紀くん、そんな広がっちゃって。ブチ込まれて、感じすぎだよ。多紀くんのちんぽ、噴水になってる。突くたびに噴いてるじゃん」

 噴かせるために突いてるくせに。
 ここをやられたら弱いって場所を和臣さんは的確に狙ってくる。

「ん、んん、でちゃう、出ちゃうぅ……」
「出して」
「おかしくなる、壊れる、出る……!」
「二人でするの、気持ちいいね」
「気持ちいいです……!」

 俺は限界で、息も絶え絶えに、和臣さんの胸に倒れ込んだ。
 和臣さんは俺を柔らかく受け止めて、上半身をやんわり抱きながら、頬にちゅーちゅーしつつ、膝を立てて、下半身で猛攻してくる。
 途端、俺が腰を振るだけでは味わえない快感に、和臣さんの胸に縋りついて、情けない声で泣いてしまう。

「ひっ、あっ、ああっ、激しい、あっあっあっ、和臣さんっ、ちんぽすご、やば、太いってぇ」
「ふ、は、あ、すごい、多紀くん、最高、ちゅーしよ。ちゅ……」
「ん、ちゅ。あっ、ちんぽやばい、奥、やば、和臣さん……!」
「多紀くん気持ちよすぎ……俺たち、体の相性、最高に合ってるよね」

 他の人を知らない同士だけど、こんな肌がびりびりする感覚は、相性がいいんだろうなとは思う。
 和臣さんとのセックスは、気持ちいい。余計なことなどすべて吹っ飛んでしまう。和臣さんが俺のことを好きで抱いているからだと思う。
 相手が俺だからこそ、荒々しくて乱暴で、秘めている支配欲を抑えきれなくて全力でぶつけてくる。
 俺以外には見せない、俺にしか見せない顔をしてる。野獣っぽくて、でも甘えん坊で、無邪気で、こんな和臣さんを知っているのは俺だけ。

「ん、あ、合ってる、も、離れられない……」
「離さないよ。この距離だよ」
「繋がってたいです……なんでこんな気持ちいいの……」
「なんでだろうね。多紀くん」

 上半身を固定しながら、結合部を強くこすり合わせて、深い串刺し。
 視界が飛ぶ。

「はひ、あ、ふかぁ」
「多紀くん顔真っ赤。よだれ垂れてる。舐めちゃお。すっかりとろとろだねー」

 と、和臣さんは急に起き上がって、俺に入れたまま、俺を抱いて立ち上がった。
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