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番外編15 リクエストなどなど2
ツイノベ② 同室if 和臣視点
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「今日からお世話になります。宜しくお願いします」ペコ
「…宜しく」
(やんだ)
(せっかぐ一年二年は一人部屋だったのに)
(なんでいまさら)
(一年生と同室…)
(ひとりになりでぇ)
(小せえ男。うるさすべ…)
(受験勉強どごですっぺが…)
「…悪いけど静かにしてね」
~後日~
(森下、消灯まで談話室行ってるのか)
(一年生同士楽しそう)
(消灯後も勉強してぇ。無理か)
(土日は毎週いねぇな。どご行ってんだろ)
「森下、小野寺先輩気ぃ遣わん?」
(うわ俺の話…)
「別に?バイトしてるし」
「土日一日中バイトして疲れてるじゃん」
「…勉強の邪魔したくないから」
「小野寺先輩、小学校も中学も高校も受験失敗したらしいよ」
「悲惨~」
「学年トップだけど要領悪そう」
「頭いいんかな?理事長の親戚だから下駄履かせてもらってんじゃね」
「顔で食ってきゃいいのにw」
(勝手さ言ってろ…)
「やめろよ。先輩、真面目に努力してるよ。同室だからわかるんだ…」
「だから、先輩のこと笑わないで」
「うわきっしょ。できてんの?」
「…」
「ま、森下が迷惑じゃないならいんじゃね」
「バイトでもしとけば」
「空気悪くしてごめん。俺散歩してくる」
(森下…)
「あーいう偽善者嫌いだわ」
「お前のせいで、森下談話室来れなくなるじゃん」
「いいだろ別に」
~数日後~
(森下、談話室いねぇな)
(バイトしてんのか)
(なんで俺のこど庇うんだ。笑えばいい)
(小学校も中学校も高校も落ぢだんだよ、緊張で、腹痛で)
(情げね…)
「小野寺」
「寮長」
「最近森下見ないけど部屋にいる?外出てる?」
「知らない…」
「近頃駅の近くで不審者が出るんだと」
~公園~
「君、何してるの、一人?」
「あ、はい」
「遊び相手探してる感じ?」
「えっ…いえ、違います」
「最近一人でここにいるよね。高校生?いけないなぁ、高校生がこんな時間に」
「もう帰るんで、離してください」
「とりあえずトイレ行こうよ。すぐそこだから」
「やっ、やめてください!」
(……!)
「誰か助けて…!」
「大人しくしろ…いっ、っ、何、やめ」
「その薄汚ぇ手離せ」グイー
「先輩…!」
不審者逃亡
「せんぱ」
「こぃな時間まで何やってんだ!」
「す、すみません…」
「…怪我は」
「ないです」
「寮に戻れ」
「……でも」
「…気を遣わせて悪かった。部屋にいてくれ、頼むから」
~真夜中~
(…寝返りが多い)
(起きてんのか)
「森下くん」
「は、はい」
(涙声。泣いてる)
「…大丈夫?」
「すみません、思い出して…怖くなって。先輩に助けてもらえなかったら…」
(手、震えてる)
(もう片方の手で止めてる)
手を握…
「心配ない」
「先輩…」
「俺が守るから」
「寝るまで、手を握っていてくれますか?」
「…」
「まだ…怖くて。でも、先輩の手、ほっとするんです」
「…いいよ」
「すみません。へへ。ふたりで寝るなんて兄弟みたい」
「たしかにね」
「先輩は、兄弟いるんですか」
「兄二人と妹」
「いいですね」
「森下くんは」
「俺は弟が一応…」
「?」
(暗ぇ表情)
(どこ出身だろ)
(標準語…)
(わけありか)
(手、小せぇな)
「先輩が来てくれてよかった…ありがとうございます」
「ん…」
(…俺のせいなのに)
「怖い夢見そう…」
「くっついてたら」
「いいですか?」
「いいよ」
「すみません。情けないです」
「…情けなくなんかない」
~別の日~
「先輩、今夜も一緒に寝ていいですか?」
「いいよ」
「へへ。先輩あったかくて」
「体温高いからね。夏場は暑いよ」
「夏は離れますから…それまで」
「ん」
「怖い夢見るから…」
「いいよ」
~真夜中~
(…ん)
(熟睡してた。森下と寝るようになってよく寝るな、俺…)
(ん?)
(唇に柔らかいものが)
(森下の…唇…?)
「先輩…俺、先輩のこと…」
~続く~
「↑これがいいね…」
「なんて茶番…痴漢に襲われるわ、俺が夜這いで告白て。先輩じゃあるまいし。勝手に孤立させられてるし」
「次回、片想い編!」
「俺が、じゃないですよね?」
「めくるめく♡寮生活編も!」
「…宜しく」
(やんだ)
(せっかぐ一年二年は一人部屋だったのに)
(なんでいまさら)
(一年生と同室…)
(ひとりになりでぇ)
(小せえ男。うるさすべ…)
(受験勉強どごですっぺが…)
「…悪いけど静かにしてね」
~後日~
(森下、消灯まで談話室行ってるのか)
(一年生同士楽しそう)
(消灯後も勉強してぇ。無理か)
(土日は毎週いねぇな。どご行ってんだろ)
「森下、小野寺先輩気ぃ遣わん?」
(うわ俺の話…)
「別に?バイトしてるし」
「土日一日中バイトして疲れてるじゃん」
「…勉強の邪魔したくないから」
「小野寺先輩、小学校も中学も高校も受験失敗したらしいよ」
「悲惨~」
「学年トップだけど要領悪そう」
「頭いいんかな?理事長の親戚だから下駄履かせてもらってんじゃね」
「顔で食ってきゃいいのにw」
(勝手さ言ってろ…)
「やめろよ。先輩、真面目に努力してるよ。同室だからわかるんだ…」
「だから、先輩のこと笑わないで」
「うわきっしょ。できてんの?」
「…」
「ま、森下が迷惑じゃないならいんじゃね」
「バイトでもしとけば」
「空気悪くしてごめん。俺散歩してくる」
(森下…)
「あーいう偽善者嫌いだわ」
「お前のせいで、森下談話室来れなくなるじゃん」
「いいだろ別に」
~数日後~
(森下、談話室いねぇな)
(バイトしてんのか)
(なんで俺のこど庇うんだ。笑えばいい)
(小学校も中学校も高校も落ぢだんだよ、緊張で、腹痛で)
(情げね…)
「小野寺」
「寮長」
「最近森下見ないけど部屋にいる?外出てる?」
「知らない…」
「近頃駅の近くで不審者が出るんだと」
~公園~
「君、何してるの、一人?」
「あ、はい」
「遊び相手探してる感じ?」
「えっ…いえ、違います」
「最近一人でここにいるよね。高校生?いけないなぁ、高校生がこんな時間に」
「もう帰るんで、離してください」
「とりあえずトイレ行こうよ。すぐそこだから」
「やっ、やめてください!」
(……!)
「誰か助けて…!」
「大人しくしろ…いっ、っ、何、やめ」
「その薄汚ぇ手離せ」グイー
「先輩…!」
不審者逃亡
「せんぱ」
「こぃな時間まで何やってんだ!」
「す、すみません…」
「…怪我は」
「ないです」
「寮に戻れ」
「……でも」
「…気を遣わせて悪かった。部屋にいてくれ、頼むから」
~真夜中~
(…寝返りが多い)
(起きてんのか)
「森下くん」
「は、はい」
(涙声。泣いてる)
「…大丈夫?」
「すみません、思い出して…怖くなって。先輩に助けてもらえなかったら…」
(手、震えてる)
(もう片方の手で止めてる)
手を握…
「心配ない」
「先輩…」
「俺が守るから」
「寝るまで、手を握っていてくれますか?」
「…」
「まだ…怖くて。でも、先輩の手、ほっとするんです」
「…いいよ」
「すみません。へへ。ふたりで寝るなんて兄弟みたい」
「たしかにね」
「先輩は、兄弟いるんですか」
「兄二人と妹」
「いいですね」
「森下くんは」
「俺は弟が一応…」
「?」
(暗ぇ表情)
(どこ出身だろ)
(標準語…)
(わけありか)
(手、小せぇな)
「先輩が来てくれてよかった…ありがとうございます」
「ん…」
(…俺のせいなのに)
「怖い夢見そう…」
「くっついてたら」
「いいですか?」
「いいよ」
「すみません。情けないです」
「…情けなくなんかない」
~別の日~
「先輩、今夜も一緒に寝ていいですか?」
「いいよ」
「へへ。先輩あったかくて」
「体温高いからね。夏場は暑いよ」
「夏は離れますから…それまで」
「ん」
「怖い夢見るから…」
「いいよ」
~真夜中~
(…ん)
(熟睡してた。森下と寝るようになってよく寝るな、俺…)
(ん?)
(唇に柔らかいものが)
(森下の…唇…?)
「先輩…俺、先輩のこと…」
~続く~
「↑これがいいね…」
「なんて茶番…痴漢に襲われるわ、俺が夜這いで告白て。先輩じゃあるまいし。勝手に孤立させられてるし」
「次回、片想い編!」
「俺が、じゃないですよね?」
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