エリート先輩はうかつな後輩に執着する

番外編１１ ツイノベまとめ

１３ 宅飲みif④

（とりあえず俺の服を着せる）←趣味

「出かけよっか。俺の服、着ていいよ」
「ありがとうございます！」

（俺の服着てるたきくん…抱きしめたい…ぶかぶか…可愛い可愛い可愛い）

「ちょっと大きいかな^^」
「ですねぇ」

（なんの疑いもなく着てる…）
（下心…）

「映画楽しみだね～」
「はい！」
「たきくんだと気兼ねしなくて楽なんだ」

（顔赤くなってる…）
（俺のこと意識してる？意識してる？）
（意識して…）
（好き♡）
（まだ我慢…）
（俺の服はあとでﾍﾟﾛﾍﾟﾛする…洗わずに返してもらいたい）
（たきくんの着てきたワイシャツ洗う前にｸﾝｸﾝﾍﾟﾛﾍﾟﾛできてよかったね…）←
（決めた、長期戦、俺は必ずたきくんを正攻法で落とす…！）

「あの先輩」
「ん？」
「なんか、へんなこと言うんですけど、先輩って、素敵ですよね、か、かっこよくて、可愛くて」

（！？）

「そう？ありがと」
「先輩、彼女をすごく大切にされてるんでしょうね」

（いないいらない）

「どうして？」
「いえっ、へんなこと言ってすみません、気にしないでください、俺、おかしくて…」

（嘘でしょもう落ちてる！？）
（本編で一年近く遠回りしたのに！？）←ﾒﾀ
（いや、勘違いかも。揺さぶりだけかけとこ…）

「いまは彼女いないよ。好きな子はいるけど。振り向いてもらえなくて片想い中…」
「あ…好きな子いるんですか…」

（泣きそうになってる！？）
（待て待て）
（勘違いかも）
（たきくんを落とす）
（絶対に）
（確実に落とす…）

「映画始まりそう。いこ」
「あ！はい！すみません！」

（可愛い可愛い可愛い可愛い）
（焦ってる）
（涙目）

「映画デートだね！」
「…！」