エリート先輩はうかつな後輩に執着する

みつきみつか

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3 あるひとりぼっちの夜

六 我慢できない(※)

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 午後六時。
 ユニットバスで舐めてもらった後、我慢できなくなった和臣さんは立ちバックで挿入してきて、俺は声を我慢できなくて、もつれあうみたいに部屋に移動。
 マットレスを汚しそうなので慌ててタオルを敷く。和臣さん、潮を吹かせようとするから。すぐ吹いちゃう俺も俺だけど。
 必要最低限のものしかない部屋。
 全裸になって、マットレスの上でバックで犯してきて、ふたたび入ってくる感覚に、思わず吐息を洩らす。
 ぱちゅぱちゅと音を立ててぶつけてくる。生々しい、肉体のぶつかる音。
 部屋の壁も薄くて、ちょっとした物音が隣室から聞こえるらしいので、できるだけ声を抑えないと。
 といっても、俺は喘ぎ声を我慢できない。片手で口を押さえて、片手でマットレスを掴んで、ピストンの衝撃を逃しながら、声を無理やり閉じ込めようとする。
 でも、まず、マットレスがぎしぎし擦れる音で、エッチしてるって知られる気がする。いや、百パーセント気づくって。激しいもん。
 尻の肉を掴んで、ばちばち叩いてくるし。熱いって。大きな手のひらで、当たり前みたいに叩かれて鷲掴みにされて、広げられて、中を蹂躙されて、すっかり支配されてしまう。
 はあはあという吐息。和臣さんも気持ちよさそうに時々喘ぐ。俺の肉体をつかんだり、引っ張ったり、ぶつけたりして、腰だけをぐいっと抱えてきて、ぐうっと奥までねじこんでくる。膝が浮く。
 声が出る。奥。深いところ。
 口で息をしないと酸欠になりそう。涙があふれてくる。

「あう、かずおみさん……」
「多紀くん、ん」

 和臣さんの低い、うなるみたいな獣じみた声。俺のことを食べてる。

「や、あ……」
「多紀くん、好き。好きだよ。好き……」
「ん」

 にゅーっとゆっくり抜かれて、なかをもってかれるみたい。和臣さんの肉体を追いかけてしまう。そんな俺の腰を固定して、ぐぷ、と音をたてて、さらに深く差し入れてくる。期待したとおりのことが起こる。
 我慢できない。
 喉がからからになりそう。

「あ、ああ……!」
「多紀くん、っ」

 和臣さんは呻いた。
 俺の背中に、汗がぽたぽた落ちてくる。突く速度がはやくなる。息も乱れて早い。

「あ……すごい、締めつけ、すごい……多紀くん、締めないで、イっちゃう」
「あっ、く、うっ、い、イって、お願い、俺のなかでイって、気持ちいい、気持ちいいから、俺の奥、も、もっと、突いて、お願い」
「まだ……。あ、多紀くん、吸わないで、う、あ……あ、イく……」
「っ……」

 ぶる、と身を震わせて、なかに押し込まれる。びゅるびゅると出される。

「多紀くん……!」
「あっ、あっ」

 出されるのを感じながら、俺も限界で、同時に射精していた。
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