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2 ある聖夜のころ
十二 責められる
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クリスマスの翌日。
出社すると、すでに西さんがひとりデスクにいて、朝飯の肉まんを食べていた。においが充満するから窓を開けてる。
始業三十分前。会社は十人なのだけれど、半数は在宅でシステムとコールセンター。残り五人。西さん、佐伯さん、俺、真鍋さん、もうひとりは週三の経理アルバイト。今朝はまだ西さんと俺だけ。
「おはようございます」
「おはよー。相田くん、はやない? ごめん、肉まん中やねん」
「あ、はい、ちょっとすることが。肉まんは大丈夫です。真鍋さんのツッコミ待ちで」
俺はやや緊張しつつコートを脱いだり荷物を片付けたり。
そこへ、真鍋さんがやってくる。
「おはようございまーす。やだ、何この、肉まんのにおいしかしない部屋。朝から口の中が肉まんの気分になっちゃうじゃないですか」
「ちょぉ、もうみんな早いわ。コント。肉まん」
コントを横目に、真鍋さんを見る。あ、新しいネックレスしてる。
そして向こうも気づく。
「きゃー! 相田さん! 指輪してる!」
西さんも気づく。
「なにー!? 本命か!? ふりじゃなくてほんまもんか!?」
俺はつぶやく。
「……はい」
「ついに観念したな」
「洗いざらい白状してもいいんですよー?」
「そこまではしません……」
今日は忙しい。
朝から派遣先に行って打ち合わせ。資料をまとめて朝礼に出たらすぐに外出するつもり。
真鍋さんは俺の指輪を見つつ、うっとり。
「えー、いいなぁ。指輪。いつから付き合ってるんですか?」
「一年半ほど前です……」
「え! 長い!」
「どこの子? 大阪の子?」
バンコクの子って言ったらバレるじゃん。今度関西みたいだし、大阪でいっか。
「大阪です」
「あ、じゃあ相田くん、相手、東京に連れていくん?」
「ひゅー!」
「え、いえ。遠距離になります……」
二人の白い目線。ジト目。
なにそれ。
「え、ちょっと待って。相田くん、東京に異動してどーすんの?」
「え?」
「はい。今日の朝礼は、相田さんが彼女をほったらかして、東京異動に手を挙げた理由について、我々の納得がいくように、きっちり説明していただきます!」
仕方ないじゃん。ちょっとした行き違いだよ。
「東京は慣れてますし……みなさん地元大阪ですけど、俺は埼玉出身ですし……」
とくべつ東京にこだわってるわけじゃないけど、東京オフィス開所で俺より適任者っている? 土地勘あるし、仕事の内容はどこでやっても変わらないし。誰でもいいなら俺でしょ。
「じゃあ、なんで連れていかへんの? 一緒に住んだりせえへんの?」
「まだ考えてないです」
「なぜ?」
「向こうの仕事の都合もあって、連れていけませんし……」
「え、ちょい待ち。彼女のことは置いとくわ。相田くんは、どうしても東京行きたいん? 大阪いやになったん? 俺のことは嫌いでも、大阪のことは嫌いにならんといて?」
「いえ、大阪好きですよ。ごはん美味しいです」
「彼女と別れたいん?」
「いえ? その予定もないです」
「なんで東京異動希望してんの? 俺、別に強要してへんよ? とりあえず誰でもええから常駐してくれたらええなーって思ただけで、東京で新しく募集することも考えてたし、言うたよな? ごめん、めっちゃ焦るんやけど」
和臣さんが東京に戻ってくるものだとばかり思っていた俺のミス。
「相田さん、遠距離って、けっこう難しくないですか? 遠距離恋愛ってしたことあります?」
ありますよ。絶賛今。でも所詮国内だし、本州じゃん。
一年半以上、バンコクと大阪でやってきたんだから、なんなら近くなるんで不安だよ。あの人、絶対にゼロ距離だもん。
京都か名古屋に住んで新幹線通勤だなんて非現実的なこと言ってたし。毎週どっちかの部屋に入り浸りなのは確実。たまには一人になりたいって思うことになりそう。
一緒に暮らしたらどうなるんだろ。東京大阪の距離感、かえってよかったと思ってるよ。
西さんはぽつりと言った。
「俺、大学のときの彼女と就職で遠距離になって別れたわ」
「いやー! ここにモデルケースが!」
「めっちゃ好きやってんけどさ、『わたし結婚するわ。他の人と』て」
「きっついですね」
「気づいたら俺が浮気相手。言うてくれりゃ、相田くん大阪のままでええで」
「え、そんなワガママ言えませんよ。自分から東京に行きますって言ったんですから」
「言えばええやん。状況なんかいくらでも変わるんや。なんでも相談しいや」
西さん、神様か何か?
「ところで、どんな子なんですか?」
真鍋さんが訊ねてくる。
この間の人だよ。面識あるよ。
「見た目ですか?」
「はい」
だから、より曖昧になる。
「見た目は……柔らかい感じ?」
「柔らかいって、ふくよか系てこと? それ言うと彼女、怒らへん?」
「いえ、雰囲気がです。優しい……美人系……」
「美人! えー。のろけてる!」
甘くて柔らかくて優しい雰囲気のイケメンで、束縛がひどいストーカー。俺よりでかい筋肉質な男。
ふたりとも顔を見たことあるよ。西さんは元上司でしょ。
「くっそ羨ましすぎるわ。化粧とったらどうなんや! 言うてみ!」
「すっぴんです……」
「冗談でしょ!? 彼氏にすっぴんなんて見せられないですよ!」
「まさか真鍋ちゃんも信玄公なん?」
「わたしは平安美人です!」
「平安美人……」
つい確認のため、まじまじと眺めてしまう。化粧ってすごいな。
真鍋さんは顔を覆っている。
「見ないでください! それより相田さん、年齢は? 性格は?」
「えっと、三つ上で、甘えたがり……」
というと、ふたりはふふっと笑った。
「えー、かわいいじゃないですか。写真とかないんですか?」
「ないです」
くれなかったんだよ。
自分は俺の写真を勝手に大量に同意なく所持しているくせに。
「ないの!? 撮ってない!? 一年半も付き合っておいて!?」
「おうおうおうおう、馴れ初め教えや。あと、どういうところが好きか。プレゼンして」
なんのプレゼンだよ。
「相手に告白されて付き合って、俺は正直よくわからないです」
「なにそんな判断能力低いこと言ってんですか? 相田さん、二十六歳でしたっけ。一年半も付き合っておいて、わかるもわからないもないですよ。何も考えないんですか? え? 結婚は?」
「結婚は考えてません……」
「は? 結婚を考えていない……? だから一緒に暮らすとか、ついてこいとかもなし?」
相手は一流企業に勤めてるし、ついてきてどうするのって感じだし。
しかも言ったらマジでついてきそう。
こんなの、俺のほうが悪い男みたいじゃん。
そういや、和臣さんも勤め先の課長に似たようなこと言われてたな。
「……」
「相田さん幻滅しました。女の敵。指輪まで渡しておいて」
「いやこれは向こうが欲しいってねだってきたから」
「相田くん、俺は悲しい」
「相田さん、最低。甘えたがりってことは寂しがりでしょ。その彼女を置いて上京……そんな高価そうな指輪もらえたら、ふつう期待しません? 三つ上。二十九歳でしょ? もう犯罪です」
なんで俺、責められてんの?
「あかんわ」
「あかんですわ」
「そういや、真鍋さんも、そのネックレス、プレゼントなんじゃないんですか? 俺のこと追及してますけど」
「これは自分へのご褒美です!」
なんだよ、それ……。
そこへ佐伯さんが出勤。
「おはようございます。え、なにこれ。何かあったの? お通夜みたい」
「相田さん反省会です」
「情けないわ」
「これには色々な事情があるんですぅ……」
一連の流れをきいて、佐伯さんは「コンプラ違反」と言って笑った。ツッコミしたかったのかな。
出社すると、すでに西さんがひとりデスクにいて、朝飯の肉まんを食べていた。においが充満するから窓を開けてる。
始業三十分前。会社は十人なのだけれど、半数は在宅でシステムとコールセンター。残り五人。西さん、佐伯さん、俺、真鍋さん、もうひとりは週三の経理アルバイト。今朝はまだ西さんと俺だけ。
「おはようございます」
「おはよー。相田くん、はやない? ごめん、肉まん中やねん」
「あ、はい、ちょっとすることが。肉まんは大丈夫です。真鍋さんのツッコミ待ちで」
俺はやや緊張しつつコートを脱いだり荷物を片付けたり。
そこへ、真鍋さんがやってくる。
「おはようございまーす。やだ、何この、肉まんのにおいしかしない部屋。朝から口の中が肉まんの気分になっちゃうじゃないですか」
「ちょぉ、もうみんな早いわ。コント。肉まん」
コントを横目に、真鍋さんを見る。あ、新しいネックレスしてる。
そして向こうも気づく。
「きゃー! 相田さん! 指輪してる!」
西さんも気づく。
「なにー!? 本命か!? ふりじゃなくてほんまもんか!?」
俺はつぶやく。
「……はい」
「ついに観念したな」
「洗いざらい白状してもいいんですよー?」
「そこまではしません……」
今日は忙しい。
朝から派遣先に行って打ち合わせ。資料をまとめて朝礼に出たらすぐに外出するつもり。
真鍋さんは俺の指輪を見つつ、うっとり。
「えー、いいなぁ。指輪。いつから付き合ってるんですか?」
「一年半ほど前です……」
「え! 長い!」
「どこの子? 大阪の子?」
バンコクの子って言ったらバレるじゃん。今度関西みたいだし、大阪でいっか。
「大阪です」
「あ、じゃあ相田くん、相手、東京に連れていくん?」
「ひゅー!」
「え、いえ。遠距離になります……」
二人の白い目線。ジト目。
なにそれ。
「え、ちょっと待って。相田くん、東京に異動してどーすんの?」
「え?」
「はい。今日の朝礼は、相田さんが彼女をほったらかして、東京異動に手を挙げた理由について、我々の納得がいくように、きっちり説明していただきます!」
仕方ないじゃん。ちょっとした行き違いだよ。
「東京は慣れてますし……みなさん地元大阪ですけど、俺は埼玉出身ですし……」
とくべつ東京にこだわってるわけじゃないけど、東京オフィス開所で俺より適任者っている? 土地勘あるし、仕事の内容はどこでやっても変わらないし。誰でもいいなら俺でしょ。
「じゃあ、なんで連れていかへんの? 一緒に住んだりせえへんの?」
「まだ考えてないです」
「なぜ?」
「向こうの仕事の都合もあって、連れていけませんし……」
「え、ちょい待ち。彼女のことは置いとくわ。相田くんは、どうしても東京行きたいん? 大阪いやになったん? 俺のことは嫌いでも、大阪のことは嫌いにならんといて?」
「いえ、大阪好きですよ。ごはん美味しいです」
「彼女と別れたいん?」
「いえ? その予定もないです」
「なんで東京異動希望してんの? 俺、別に強要してへんよ? とりあえず誰でもええから常駐してくれたらええなーって思ただけで、東京で新しく募集することも考えてたし、言うたよな? ごめん、めっちゃ焦るんやけど」
和臣さんが東京に戻ってくるものだとばかり思っていた俺のミス。
「相田さん、遠距離って、けっこう難しくないですか? 遠距離恋愛ってしたことあります?」
ありますよ。絶賛今。でも所詮国内だし、本州じゃん。
一年半以上、バンコクと大阪でやってきたんだから、なんなら近くなるんで不安だよ。あの人、絶対にゼロ距離だもん。
京都か名古屋に住んで新幹線通勤だなんて非現実的なこと言ってたし。毎週どっちかの部屋に入り浸りなのは確実。たまには一人になりたいって思うことになりそう。
一緒に暮らしたらどうなるんだろ。東京大阪の距離感、かえってよかったと思ってるよ。
西さんはぽつりと言った。
「俺、大学のときの彼女と就職で遠距離になって別れたわ」
「いやー! ここにモデルケースが!」
「めっちゃ好きやってんけどさ、『わたし結婚するわ。他の人と』て」
「きっついですね」
「気づいたら俺が浮気相手。言うてくれりゃ、相田くん大阪のままでええで」
「え、そんなワガママ言えませんよ。自分から東京に行きますって言ったんですから」
「言えばええやん。状況なんかいくらでも変わるんや。なんでも相談しいや」
西さん、神様か何か?
「ところで、どんな子なんですか?」
真鍋さんが訊ねてくる。
この間の人だよ。面識あるよ。
「見た目ですか?」
「はい」
だから、より曖昧になる。
「見た目は……柔らかい感じ?」
「柔らかいって、ふくよか系てこと? それ言うと彼女、怒らへん?」
「いえ、雰囲気がです。優しい……美人系……」
「美人! えー。のろけてる!」
甘くて柔らかくて優しい雰囲気のイケメンで、束縛がひどいストーカー。俺よりでかい筋肉質な男。
ふたりとも顔を見たことあるよ。西さんは元上司でしょ。
「くっそ羨ましすぎるわ。化粧とったらどうなんや! 言うてみ!」
「すっぴんです……」
「冗談でしょ!? 彼氏にすっぴんなんて見せられないですよ!」
「まさか真鍋ちゃんも信玄公なん?」
「わたしは平安美人です!」
「平安美人……」
つい確認のため、まじまじと眺めてしまう。化粧ってすごいな。
真鍋さんは顔を覆っている。
「見ないでください! それより相田さん、年齢は? 性格は?」
「えっと、三つ上で、甘えたがり……」
というと、ふたりはふふっと笑った。
「えー、かわいいじゃないですか。写真とかないんですか?」
「ないです」
くれなかったんだよ。
自分は俺の写真を勝手に大量に同意なく所持しているくせに。
「ないの!? 撮ってない!? 一年半も付き合っておいて!?」
「おうおうおうおう、馴れ初め教えや。あと、どういうところが好きか。プレゼンして」
なんのプレゼンだよ。
「相手に告白されて付き合って、俺は正直よくわからないです」
「なにそんな判断能力低いこと言ってんですか? 相田さん、二十六歳でしたっけ。一年半も付き合っておいて、わかるもわからないもないですよ。何も考えないんですか? え? 結婚は?」
「結婚は考えてません……」
「は? 結婚を考えていない……? だから一緒に暮らすとか、ついてこいとかもなし?」
相手は一流企業に勤めてるし、ついてきてどうするのって感じだし。
しかも言ったらマジでついてきそう。
こんなの、俺のほうが悪い男みたいじゃん。
そういや、和臣さんも勤め先の課長に似たようなこと言われてたな。
「……」
「相田さん幻滅しました。女の敵。指輪まで渡しておいて」
「いやこれは向こうが欲しいってねだってきたから」
「相田くん、俺は悲しい」
「相田さん、最低。甘えたがりってことは寂しがりでしょ。その彼女を置いて上京……そんな高価そうな指輪もらえたら、ふつう期待しません? 三つ上。二十九歳でしょ? もう犯罪です」
なんで俺、責められてんの?
「あかんわ」
「あかんですわ」
「そういや、真鍋さんも、そのネックレス、プレゼントなんじゃないんですか? 俺のこと追及してますけど」
「これは自分へのご褒美です!」
なんだよ、それ……。
そこへ佐伯さんが出勤。
「おはようございます。え、なにこれ。何かあったの? お通夜みたい」
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