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第一部 1 ある六月の雨の晩
六* 掻き出してもいい(※)
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またバスタブの中に全裸で放り込まれた。もう眠くて立ってられない。
疲労困憊だ。
今何時……?
カズ先輩は慣れてるみたいに手早く洗う。なんか嫌だな……。
「タキくん、中を洗うから、さっきみたいに手をついて、腰を突き出して。苦しいけど我慢して」
もう何でもいいよ。
「はい……」
つつつ、と太ももに何か垂れてくる。何も入れられていないのに。いや、違う。さっきカズ先輩に入れられた、カズ先輩の精液が、穴から垂れてくる。
考えたくない……。
「タキくんのお尻の穴から、俺の精液出てる……」
実況中継しなくていいから。
「もうやめて、先輩、やめて……」
「動物みたいに掻き出してもいい?」
この人、何言ってんの? 宇宙語か何か? ちっとも理解できないんだけど。
こんなに話通じないことある?
俺が眠いの?
腰を突き出して待っていると、また、カズ先輩自身が入ってきた。ゆっくりと挿入される。
まったく予期していなかったことに、俺は腰を引こうとする。
「あああっ、っ、いや、先輩っ」
「んんん、気持ちい……」
立ったまま、後ろから入れられている。
カズ先輩はバスタブの中に立って、背後から俺を抱きしめながら、そこを掻き出す。
ぬちゃぬちゃと音を立てて、カズ先輩が出ていくたびに、俺の太ももに白い液体が流れてくる。カズ先輩も久しぶりだったのか、大量だ。
「もう出た、出ました、だからやめて……」
腰を掴んで出入りするカズ先輩は先ほどよりも興奮していて固い。太い棒で掻きまわされて、熱い。目的が変わってる。
ピストンが激しい。
カズ先輩は俺の耳元で息も絶え絶えになって言う。
「まだ残ってるかもしれないから……!」
「もういい、いいです」
「じゃあ、『全部出ました』ってもう一回いって」
「全部出ました」
「『掻き出してくれて、ありがとうございます』って言って」
「か、掻き出し、て、くれて、ありがとう、ございます」
カズ先輩の性器が深くまで入ってくる。
苦しい。
「先輩のちんぽで掻き出してくれて、ありがとうございます、先輩のちんぽ、掻き出し、ありがとございます、あっ、ちんぽ、あ、ありがとうございます」
「タキくん……!」
一気に激しくなった後、カズ先輩は引き抜いた。
俺はバスタブの中にへたりこむ。立っていたカズ先輩は、自分のそれを扱きながら、俺の顔に精液をぶっかけた。
精液まみれの熱いものが頬に当たる。
首に垂れて、肩や鎖骨に伝っていく。
なにがどうなってるのか、わからない。
「は……はあ、はあ、タキくん、タキくん」
俺に顔射したカズ先輩は、バスタブの中で、俺と向かい合わせになるように膝立ちになった。男二人なんか入らないだろ、この狭さじゃ。
壁に背を押しつけられて、抱きしめられる。顎を持ち上げられる。
顔近い。どうでもいいか。そんなこと。
唇を奪われて、ぬるりとカズ先輩の舌が入ってくる……。
「好きなんだ、好き、好き。ずーっとずっとタキくんが、タキくんだけが好きだった。俺のものになって欲しかったんだ……。ごめんね、ごめん、タキくん……こんなことしてごめん、本当にごめん」
わかったよ、わかったけど。
なんでカズ先輩が泣くんだよ。泣きたいのは俺のほうだよ。カズ先輩のことを純粋に好きだった俺のほうが絶対に泣きたいほうだって。
頭がくらくらする。
何も考えられない。
信じられないし、眠いし、もう起きていられない……。
<次の章に続く>
疲労困憊だ。
今何時……?
カズ先輩は慣れてるみたいに手早く洗う。なんか嫌だな……。
「タキくん、中を洗うから、さっきみたいに手をついて、腰を突き出して。苦しいけど我慢して」
もう何でもいいよ。
「はい……」
つつつ、と太ももに何か垂れてくる。何も入れられていないのに。いや、違う。さっきカズ先輩に入れられた、カズ先輩の精液が、穴から垂れてくる。
考えたくない……。
「タキくんのお尻の穴から、俺の精液出てる……」
実況中継しなくていいから。
「もうやめて、先輩、やめて……」
「動物みたいに掻き出してもいい?」
この人、何言ってんの? 宇宙語か何か? ちっとも理解できないんだけど。
こんなに話通じないことある?
俺が眠いの?
腰を突き出して待っていると、また、カズ先輩自身が入ってきた。ゆっくりと挿入される。
まったく予期していなかったことに、俺は腰を引こうとする。
「あああっ、っ、いや、先輩っ」
「んんん、気持ちい……」
立ったまま、後ろから入れられている。
カズ先輩はバスタブの中に立って、背後から俺を抱きしめながら、そこを掻き出す。
ぬちゃぬちゃと音を立てて、カズ先輩が出ていくたびに、俺の太ももに白い液体が流れてくる。カズ先輩も久しぶりだったのか、大量だ。
「もう出た、出ました、だからやめて……」
腰を掴んで出入りするカズ先輩は先ほどよりも興奮していて固い。太い棒で掻きまわされて、熱い。目的が変わってる。
ピストンが激しい。
カズ先輩は俺の耳元で息も絶え絶えになって言う。
「まだ残ってるかもしれないから……!」
「もういい、いいです」
「じゃあ、『全部出ました』ってもう一回いって」
「全部出ました」
「『掻き出してくれて、ありがとうございます』って言って」
「か、掻き出し、て、くれて、ありがとう、ございます」
カズ先輩の性器が深くまで入ってくる。
苦しい。
「先輩のちんぽで掻き出してくれて、ありがとうございます、先輩のちんぽ、掻き出し、ありがとございます、あっ、ちんぽ、あ、ありがとうございます」
「タキくん……!」
一気に激しくなった後、カズ先輩は引き抜いた。
俺はバスタブの中にへたりこむ。立っていたカズ先輩は、自分のそれを扱きながら、俺の顔に精液をぶっかけた。
精液まみれの熱いものが頬に当たる。
首に垂れて、肩や鎖骨に伝っていく。
なにがどうなってるのか、わからない。
「は……はあ、はあ、タキくん、タキくん」
俺に顔射したカズ先輩は、バスタブの中で、俺と向かい合わせになるように膝立ちになった。男二人なんか入らないだろ、この狭さじゃ。
壁に背を押しつけられて、抱きしめられる。顎を持ち上げられる。
顔近い。どうでもいいか。そんなこと。
唇を奪われて、ぬるりとカズ先輩の舌が入ってくる……。
「好きなんだ、好き、好き。ずーっとずっとタキくんが、タキくんだけが好きだった。俺のものになって欲しかったんだ……。ごめんね、ごめん、タキくん……こんなことしてごめん、本当にごめん」
わかったよ、わかったけど。
なんでカズ先輩が泣くんだよ。泣きたいのは俺のほうだよ。カズ先輩のことを純粋に好きだった俺のほうが絶対に泣きたいほうだって。
頭がくらくらする。
何も考えられない。
信じられないし、眠いし、もう起きていられない……。
<次の章に続く>
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