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番外編5 こぼれ話
8 その後の話(※)
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ベッドの上で、レンを背中から抱きしめて舌先でレンの耳朶を弄びながら、ルイスは訊ねた。
「ところで、このピアス痕だけど。いつごろ開けたんだい?」
レンは眠たい頭で考える。
「高校生のときかな……」
「どうやって開けたのかな」
「ピアッサーで、友達同士……」
レンは起きた。この話題はよくない。だがルイスは最初から確信している。
不本意なことに、レンには仲良しの友人がおり、思春期に興味を持つ行為の大半は彼と済ませている。
気づけばレンは下着一枚に剥かれている。
「ジェイミー、ひどい。寒いよ」
「寒いならあたためてあげよう。隠し事はなしだよレン」
「知らないほうがいいこともあるってむかし話してたじゃないか」
「僕はレンのことなら何でも知りたいんだ」
「知ってどうするの。ひどくするくせに」
ひどくする口実を探しているだけなのではないかとレンは疑っている。そのとおりである。
「それに、穴はもう塞がってるし」
「傷跡が残ってる。僕がもう一度、ここに開けようかな。ピアスはもう付けないの?」
「付けないよ。ほとんど付けずに塞がったんだ。仕事中に落とすと困るし、マリーが誤飲したらいけないし、開けなくていいよ。痛いし。ジェイミーは開けたことないから知らないだろうけど」
「ふうん」
ルイスはレンの耳朶をかじる。吐息を当てながら、首筋を舐める。レンはこのあたりが弱いので、すぐに全身が熱くなる。
うなじに鼻先をすりつけながら、あとにならないギリギリの吸い方で吸う。舐める。ルイスはレンに、残るような痕をつけてしまいたい。
「レン、僕の体を触って」
「ジェイミー、午後から仕事するんじゃないの」
すでに十一時を過ぎている。寝すぎた。とはいえ、マリアンヌがいない時間は二人きりでこうしていることも多いのではあるが。
レンは仰向けになったルイスの上に跨って、寝巻き代わりのスウェットを脱がせていく。
「レン、下着を脱いで、僕に見せてみて」
「っ……」
ルイスを脱がせて全裸にしたあと、レンもルイスの上で下着を脱ぐ。あらわになった性器の先端に、ルイスは人差し指で触れた。
「レンのほうが固くなって勃ってるね?」
「それは……耳をされるから」
「レンは耳が弱いね。そういうレンの弱いところに、消えない痕があるのは許せないな」
ルイスはレンの先端から漏れる液体を人差し指で塗りつけながら、尿道を責める。
「ひっ……ジェイミー、やめて」
ルイスは身を起こして、レンの胸の突起に口づけて嬲った。舌先で転がしたり、強く吸ったり、弾いたりする。もう一方も、指先でいじめる。
「固さが増してるよ。それに、たくさん漏れてきているよ。レン、本当にされたくない?」
「ああ、あ……」
レンはルイスの背中に腕を回し、抱きしめる。ルイスはレンの胸の突起を、舌先で押しつぶした。
「んんっ、や」
「僕の可愛いレン」
ぬちぬちとレンの性器を扱きながら、ルイスは胸や首などを責める。レンは惚けたようになって、ルイスの雄にむしゃぶりついた。舌を這わせたり、陰のうを優しく撫でたりして、大きくさせていく。レンのそれと同様、すでに勃起している。
レンが舐めるのを、ルイスはレンの髪を撫でながら味わう。必死で可愛い。レンが口を離すのを見計らって、ルイスは言った。
「続きは夜にしようかな。そろそろ仕事しないと」
「えっ……」
レンが戸惑うのをルイスは楽しむ。
「レンが自分で上手にいれるなら、待っていてあげようかな」
レンはふたたびルイスに跨って、ローションでもう一度ルイスを扱いたあと、自力で挿入を試みた。
「んん……」
「レン、僕の目を見て」
「ジェイミー、そんな目しないで」
「どんな?」
「意地悪な目……」
ルイスは笑った。
「上手にできてるよ。やわらかい。全部入ってる」
「言わないで、ジェイミー、俺いっぱいで、動けない……」
「動いてほしい?」
レンはこくこく頷くが、ルイスは動こうとしない。レンはルイスの胸に倒れて縋りつく。胸に舌を這わせながら、局部を不器用にこすりつけた。
「レン、出していない? すごく濡れてる」
ルイスはレンに身を起こさせる。透明な液体で、ルイスの腹回りはしとどになっている。
レンは真っ赤になって顔を覆った。
「すみません……出てます……」
「潮吹きしたんだね、レン。悪い子だな」
「ごめんなさい……」
ティッシュで拭いたあと、ルイスはレンに口づけた。舌の根を強く吸いながら、我慢の限界になりつつあった結合部を激しく擦り付ける。レンの体を抱きしめながら揺さぶる。
レンはルイスにしがみつくようにしつつ、腰を振って高まっていく。腹の間でレンは射精していた。
「イったの、レン」
「ごめんなさい、今度はイっちゃった……」
「ふふ。可愛いレン。ほら、もっと動いて。我慢しなくていいよ。僕の体使って。僕は動かないでおくから」
「さっきみたいにしてほしい。ジェイミーに、されたいのに」
「僕の気が済むまでおあずけ」
やはり意地悪である。
〈その後の話 終わり〉
「ところで、このピアス痕だけど。いつごろ開けたんだい?」
レンは眠たい頭で考える。
「高校生のときかな……」
「どうやって開けたのかな」
「ピアッサーで、友達同士……」
レンは起きた。この話題はよくない。だがルイスは最初から確信している。
不本意なことに、レンには仲良しの友人がおり、思春期に興味を持つ行為の大半は彼と済ませている。
気づけばレンは下着一枚に剥かれている。
「ジェイミー、ひどい。寒いよ」
「寒いならあたためてあげよう。隠し事はなしだよレン」
「知らないほうがいいこともあるってむかし話してたじゃないか」
「僕はレンのことなら何でも知りたいんだ」
「知ってどうするの。ひどくするくせに」
ひどくする口実を探しているだけなのではないかとレンは疑っている。そのとおりである。
「それに、穴はもう塞がってるし」
「傷跡が残ってる。僕がもう一度、ここに開けようかな。ピアスはもう付けないの?」
「付けないよ。ほとんど付けずに塞がったんだ。仕事中に落とすと困るし、マリーが誤飲したらいけないし、開けなくていいよ。痛いし。ジェイミーは開けたことないから知らないだろうけど」
「ふうん」
ルイスはレンの耳朶をかじる。吐息を当てながら、首筋を舐める。レンはこのあたりが弱いので、すぐに全身が熱くなる。
うなじに鼻先をすりつけながら、あとにならないギリギリの吸い方で吸う。舐める。ルイスはレンに、残るような痕をつけてしまいたい。
「レン、僕の体を触って」
「ジェイミー、午後から仕事するんじゃないの」
すでに十一時を過ぎている。寝すぎた。とはいえ、マリアンヌがいない時間は二人きりでこうしていることも多いのではあるが。
レンは仰向けになったルイスの上に跨って、寝巻き代わりのスウェットを脱がせていく。
「レン、下着を脱いで、僕に見せてみて」
「っ……」
ルイスを脱がせて全裸にしたあと、レンもルイスの上で下着を脱ぐ。あらわになった性器の先端に、ルイスは人差し指で触れた。
「レンのほうが固くなって勃ってるね?」
「それは……耳をされるから」
「レンは耳が弱いね。そういうレンの弱いところに、消えない痕があるのは許せないな」
ルイスはレンの先端から漏れる液体を人差し指で塗りつけながら、尿道を責める。
「ひっ……ジェイミー、やめて」
ルイスは身を起こして、レンの胸の突起に口づけて嬲った。舌先で転がしたり、強く吸ったり、弾いたりする。もう一方も、指先でいじめる。
「固さが増してるよ。それに、たくさん漏れてきているよ。レン、本当にされたくない?」
「ああ、あ……」
レンはルイスの背中に腕を回し、抱きしめる。ルイスはレンの胸の突起を、舌先で押しつぶした。
「んんっ、や」
「僕の可愛いレン」
ぬちぬちとレンの性器を扱きながら、ルイスは胸や首などを責める。レンは惚けたようになって、ルイスの雄にむしゃぶりついた。舌を這わせたり、陰のうを優しく撫でたりして、大きくさせていく。レンのそれと同様、すでに勃起している。
レンが舐めるのを、ルイスはレンの髪を撫でながら味わう。必死で可愛い。レンが口を離すのを見計らって、ルイスは言った。
「続きは夜にしようかな。そろそろ仕事しないと」
「えっ……」
レンが戸惑うのをルイスは楽しむ。
「レンが自分で上手にいれるなら、待っていてあげようかな」
レンはふたたびルイスに跨って、ローションでもう一度ルイスを扱いたあと、自力で挿入を試みた。
「んん……」
「レン、僕の目を見て」
「ジェイミー、そんな目しないで」
「どんな?」
「意地悪な目……」
ルイスは笑った。
「上手にできてるよ。やわらかい。全部入ってる」
「言わないで、ジェイミー、俺いっぱいで、動けない……」
「動いてほしい?」
レンはこくこく頷くが、ルイスは動こうとしない。レンはルイスの胸に倒れて縋りつく。胸に舌を這わせながら、局部を不器用にこすりつけた。
「レン、出していない? すごく濡れてる」
ルイスはレンに身を起こさせる。透明な液体で、ルイスの腹回りはしとどになっている。
レンは真っ赤になって顔を覆った。
「すみません……出てます……」
「潮吹きしたんだね、レン。悪い子だな」
「ごめんなさい……」
ティッシュで拭いたあと、ルイスはレンに口づけた。舌の根を強く吸いながら、我慢の限界になりつつあった結合部を激しく擦り付ける。レンの体を抱きしめながら揺さぶる。
レンはルイスにしがみつくようにしつつ、腰を振って高まっていく。腹の間でレンは射精していた。
「イったの、レン」
「ごめんなさい、今度はイっちゃった……」
「ふふ。可愛いレン。ほら、もっと動いて。我慢しなくていいよ。僕の体使って。僕は動かないでおくから」
「さっきみたいにしてほしい。ジェイミーに、されたいのに」
「僕の気が済むまでおあずけ」
やはり意地悪である。
〈その後の話 終わり〉
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